Record China 2023年2月13日(月) 22時0分
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中国の大ヒット刑事ドラマ「狂飆」をめぐり、麻薬密売人を演じた俳優がSNS上で高い関心を集めたことが報じられた。
「狂飆」は、「掃黒除悪(黒社会=暴力団の一掃と悪の排除)」政策の下、正義の勢力である最前線の刑事と悪の勢力との20年に及ぶ闘争を描いたクライムサスペンスだ。中国で今年1月から2月にかけて放送・配信され、ブームを巻き起こした。
藍鯨財経の12日付記事によると、11日夜に中国のSNS上で関心を集めたのは作中に登場する麻薬密売人・鍾阿四を演じた俳優に関する話題だ。記事は、「鍾阿四を演じたのは実際に薬物に関わったことのある人物だということに視聴者が気付いた」と説明。指摘を受けた歌手で俳優のハン・シャオ(含笑)が12日早朝、制作チームや視聴者らに向けて謝罪声明を出したことを伝えた。
鍾阿四はハン・プージュン(韓朴俊)という俳優が演じたが、これはハン・シャオの改名後の名前だという。
作品の公式アカウントもこの件で声明を発表しており、「準備段階でハン・プージュンの名前で略歴が送られてきた」などと説明した。また、関連するシーンの削除、修正を進めていると述べた上で、薬物問題に対する「容認ゼロ」の態度を表明した。
記事によると、ハン・シャオは過去に薬物使用で12日間、身柄を拘束され、薬物を断つための3年に及ぶ監督管理がそこから始まった。積極的な取り組みによって北京市の薬物問題のイメージ大使に選ばれ、それと同時に公益活動にも注力してきたという。
記事は「改名後、ハン・シャオは芸能界に戻り、複数のドラマに出演している」と紹介した上で、薬物問題を起こした芸能人に厳しい声が多いことを中国新聞網のアンケート調査を取り上げて伝えている。
中国新聞網は12日、「薬物に関わった芸能人に生まれ変わる機会を与えるべきだと思いますか」とのアンケートを中国版ツイッター・微博(ウェイボー)で開始し、13日午後2時現在の回答者は27万1000人。うち、「いいえ。麻薬取締警察がいたずらに犠牲になることは許されない」との回答を選んだ人は23万4000人に上っている。(翻訳・編集/野谷)
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