日本と韓国、子どもたちの「将来の夢」に違い=親の期待には共通点も

Record China    2014年7月12日(土) 21時0分

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七夕に関して、各国には独自の風習があるが、なかでも韓国の風習は子どもが将来について祈るという点で日本とよく似ている。では、日本と韓国の子どもたちは、七夕の夜にどんな将来を思い描いたのだろうか。写真は韓国。

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織姫(織女星)と彦星(牽牛星)が年に一度だけ会える日とされる七夕(7月7日)は、日本だけでなく、中国や韓国、ベトナムなどにも伝わる。各国に独自の風習があるが、なかでも韓国の風習は子どもが将来について祈るという点で日本とよく似ている。

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韓国では、女の子は牽牛星と織女星にお供えをして針仕事が上手になるように祈り、男の子はふたつの星をテーマに詩を作り学力向上を祈ったそうだ。日本では、笹の葉に願い事を書いた短冊を飾るのが一般的だ。日本と韓国の子どもたちは、七夕の夜にどんな将来を思い描いたのだろうか。

今年7月4日に第一生命が発表したランキング(2013年7〜8月に全国の幼児や小学生ら1100人を対象に調査)によると、大人になったらなりたいものの1位は男子が「サッカー選手」、女子は「食べ物屋さん」だという。以下、男子は2位が「野球選手」、3位が「食べ物屋さん」。女子は2位が「幼稚園・保育園の先生」、3位が「お医者さん」だった。

また、クラレが今年4月に発表した、同社の製品「クラリーノ・ランドセル」を購入した4000人を対象に行ったアンケート調査によると、日本の親が望む「将来、子どもに就いて欲しい職業」の1位は、男の子が「医者」、女の子は「看護師」。以下、男の子は2位が「公務員」、3位が「スポーツ選手」。女の子は2位が「公務員」、3位が「保育士」となっている。

一方、お隣の韓国ではどうだろうか。2013年1月15日に韓国統計庁が出版した絵本「みんな、魔法の風船ふくらまそうよ」には、韓国職業能力開発院が小中学生及び高校生の父兄990人を対象に行ったアンケートの結果が掲載されている。それによると、小学生のなりたい職業の1位は「スポーツ選手」、2位は「教師」、3位は「芸能人」となっている。

また、同じく韓国職業能力開発院の調査によると、親が望む子どもの将来の職業の1位は「医者」、2位は「公務員」、3位は「教師」、4位は「芸能人」となっている。

男女別で統計を取る日本に対し、韓国ではほとんどが男女を合わせた含めた統計となっている点から、職業選択における男女の役割に対する日韓の認識の違いを感じる。

サッカーやフィギュアスケートなどで、日韓の選手の活躍を目にする機会が増えたこともあり、スポーツ選手は両国で人気があるようだ。その反面、飲食業に対する社会的位置付けの違いの現れか、日本で人気の高い「食べ物屋さん」は、韓国ではTOP3から外れた。また、韓国で「人気次第では高収入を期待できる」と評価の高い「芸能人」は、日本では「不安定な職業」というイメージが根強い。しかし、親が望む子どもの職業では、人から尊敬され愛される仕事や収入が安定した仕事を求める傾向が両国に共通してうかがえる。子どもの将来にかける期待は、どこの国も変わらないようだ。(執筆/雲間草)

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