Record China 2023年2月25日(土) 22時0分
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21日、鳳凰新聞は「中国から世界のテニスチャンピオンを輩出するにはどれだけのお金が必要か」とする記事を掲載した。写真は呉易昺。
2023年2月21日、中国メディアの鳳凰新聞は「中国から世界のテニスチャンピオンを輩出するにはどれだけのお金が必要か」とする記事を掲載した。
記事は、浙江省杭州市出身で24歳のプロテニスプレーヤー呉易昺(ウー・イービン)が男子プロテニスATPツアー大会にて男子シングルスでは中国本土初となる優勝を成し遂げたほか、同省嘉興市出身の16歳、夏錦舒(シア・ジンシュー)も国際テニス連盟ITFのワールドテニスツアージュニア大会女子シングルスで優勝し、近ごろ同省のテニス界が盛り上がりを見せていると紹介。その中で子どもを持つ多くの親が「第二の呉易昺を育てるために、一体どれだけのお金が必要か」を知りたがっているとした。
その上で、浙江省のテニスクラブでホープとして期待されている少年、余趙毅(ユー・ジャオイー)さんの父親が「週1回の練習なら、年間1万〜2万元(約20万〜40万円)。週4回なら年5万元(約60万円)以上。プロを目指すとなれば、ハイレベルな国際大会に参加して世界のエリートと数多く戦って腕を磨かなければならないが、そのためにはさらに多くの財力が必要。ハイレベルなコーチを雇ってさらに長い時間のトレーニングが必要になる上、専門のバックアップチームも必要だ。欧州に練習拠点を持つ場合、交通費や、食事代、宿泊費を含めた年間の費用は40万ユーロ(約5700万円)にもなるだろう」と推算したことを伝えた。
一方で、このクラブで指導する浙江省テニス協会の倪步料(ニー・ブーリアオ)副事務局長が「第二の呉易昺を育てるのにどれぐらいの費用がかかるかを計算するのは無意味。お金を積めば必ずチャンピオンが育てられるわけではないからだ」と語り、呉が優勝した後で自身のところに多くの保護者がプライベートコーチになってほしいとやってきたものの、子どもたちにテニスの経験が全くなく、テニスに対する興味もなかったことから断ったことを明かしたとしている。
記事はさらに、杭州市でスポーツスクールの校長を務める徐磊(シュー・レイ)氏が「呉がテニスに出会ったきっかけは痩せたいからという単純なものだった。そこから天賦の才能が徐々に見え始めた。青少年スポーツは、エリートの育成ばかりに気を取られるべきではない。さまざまなスポーツが普通の学校でも広く行われ、体を動かすことに対する子どもたちの興味を湧き起こすようになることを望む」とし、大衆スポーツを発展させるプロセスとしての青少年スポーツ育成の重要性を指摘したことを紹介した。(翻訳・編集/川尻)
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