映画「鬼滅の刃」、香港で賛否の理由―香港メディア

Record China    2023年3月1日(水) 14時0分

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香港メディアの香港01は2月28日、映画『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』をめぐり香港で賛否の声が出ていると報じた。(※本記事は一部ネタバレを含みます)

香港メディアの香港01は2月28日、映画『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』をめぐり香港で賛否の声が出ていると報じた。(※本記事は一部ネタバレを含みます)

「鬼滅の刃」は吾峠呼世晴の漫画が原作で、主人公の竈門炭治郎が鬼にされた妹・禰豆子を人間に戻すために「鬼殺隊」に入隊し、仲間と共に鬼と闘う姿を描く。『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』では、「鬼殺隊」の最上位である「柱」の時透無一郎と甘露寺蜜璃、炭治郎と同期の不死川玄弥らが登場する。

香港01の記事は、同作がすでに日本での興行収入31億円を突破するヒットを記録している一方、香港では2月23日に公開されたものの不満の声も出ているとして、その中身を具体的に紹介している。

不満1:アニメで放送された内容と同じ

記事は「この映画が『鬼滅の刃第3期』と誤解した人が少なくなかったようだが、第3期の『刀鍛冶の里編』は4月に放送が開始される。映画は第2期の『遊郭編』の第10、11話に『刀鍛冶の里編』の第1話をプラスしたもので、映像は全編4Kアップコンバートしているほか、音楽も劇場に合わせてリミックスされている」と説明した。

不満2:「恋柱」と「霞柱」の登場シーンが少ない

記事は「今回の映画の内容が『焼き直し+新作1話』であることは事前に告知されていた」とした上で、「刀鍛冶の里編」第1話も炭治郎ら鬼殺隊のメンバーが任務に向かう前の「序章」に過ぎないため、アニメ勢でストーリーを知らない人にとっては「恋柱」の甘露寺蜜璃と「霞柱」の時透無一郎の登場シーンが少なく、物足りなさを感じたとした。

不満3:映画用に再編集されていない

記事は「不満を口にする人こそ細かく見ている本当のファンだろう」とし、「遊郭編」第10、11話について、見た人から「2話を連続して放映するのに、なぜ11話の冒頭にある10話の振り返りをカットしないのだろうか。不親切だと思う」との声があったことを紹介した。この点については、日本でも指摘する声が出ていた。

また、香港の観客からは、前回の「無限列車編」では劇場版がアニメとして放送される際にオリジナルストーリーが追加されていたことに言及する声もあったといい、期待値が高かったからこそ「アニメそのまま放映」にがっかりしたという側面もあるようだ。

満足1:「音柱」と「上弦の陸」の戦闘をスクリーンで見られた

「遊郭編」第10、11話では「音柱」の宇髄天元(うずいてんげん)と「上弦の陸」の妓夫太郎(ぎゅうたろう)との戦闘が見どころの一つ。記事は、この部分のアニメーションが素晴らしく「テレビ放送ではもったいない」という声もあったと説明。また、「堕姫(だき)と妓夫太郎のかわいそうな生い立ちをスクリーンで見て大泣きした」という人もいて、これだけの映像美に加えて第3期第1話を1カ月早く見られるなら「全然安い」と感じるファンもいたとしている。

満足2:「恋柱」甘露寺蜜璃の魅力

記事は「ファンにとっては第1~3期の主題歌が聞けたことも良かった点だ」とした上で、それ以上に「恋柱」甘露寺蜜璃のシーンに魅了された人が多かったと説明。特に温泉の入浴シーンへの注目度は抜群だったといい、ツイッター上では「テレビ版ではもしかしたらカットされる可能性がある。恋柱の入浴シーンが見たければおとなしく劇場に見に行け」との声が出ていたと紹介した。

満足3:「無限城」がスゴい、「上弦の壱」の迫力もスゴい

記事は「ufotable(アニメーション制作会社)がCGと手描きで制作した『鬼滅の刃』における重要な決戦の地『無限城』の精巧さや美しさ、壮大さが素晴らしく、この点は原作の漫画では感じられない」と絶賛する声も上がったと紹介。また、声優・置鮎龍太郎が声を担当する「上弦の壱」黒死牟(こくしぼう)の威圧感のある姿を1カ月早く見られることもまた、劇場に足を運ぶだけの価値があるというファンもいたとしている。

『「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』ワールドツアー上映の舞台挨拶は、2月18日にロサンゼルスで、同25日にパリで、同26日にベルリンで行われ、今後も3月4日のメキシコシティ、同11日のソウル、同19日の台北と続く。なお、テレビアニメの「刀鍛冶の里編」は今年4月からフジテレビ系で放送される。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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