コロナが変えた韓国の学生街の風景、居酒屋が消え代わりに…=韓国ネット「飲酒文化は不要」

Record Korea    2023年3月5日(日) 21時0分

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1日、韓国メディア・韓国経済は「新型コロナウイルスの流行から3年が過ぎ、ソウルの学生街からは居酒屋などが姿を消し、セルフカフェやセルフ写真館など無人店舗が増えている」と伝えた。高麗大学ソウルキャンパス

2023年3月1日、韓国メディア・韓国経済は「新型コロナウイルスの流行から3年が過ぎ、ソウルの学生街からは古くからあった居酒屋などが姿を消し、跡地にセルフカフェやセルフ写真館など無人店舗が増えている」と伝えた。

記事によると、コロナ禍で学生が姿を消した街は活気を失い、廃業する店が続出。一時は「自営業者の墓」となったが、最近は経済活動がコロナ禍前以上の水準まで盛り返しているという。同紙とBCカードによる分析の結果、ソウル市内の5大学(ソウル大学、延世大学、高麗大学、漢陽大学、淑明女子大学)周辺の昨年のBCカード加盟店売上高(最寄り駅1キロメートル以内に位置する店舗での売上高)は2019年に比べ4~15%増加した。20年と21年はいずれも19年の80%ほどだったという。

ただ、コロナの影響で学生たちが大勢で集まることを避けるようになり、学生街の象徴だった居酒屋や軽食店は消え、そうした店の店主がセルフ機器になれた学生をターゲットに、人件費などを削減できる無人店舗に業種替えすることが多いという。記事では、コロナ前に比べ売り上げが90%落ち込んだという大学前の居酒屋や、老舗軽食店の廃業なども紹介している。また、ターゲットを学生から地域住民に変えた自営業者も多く、賃貸料の高い大学周辺から離れた所に移り、デリバリー専門店に転向しているという。

高麗大学前で05年から居酒屋を経営する男性は「コロナが学生街の風景をがらりと変え、回し飲み文化も化石と化してしまった。コロナ前は学生グループが訪れてにぎやかに飲むのが日常だったが、そうしたものはすっかり姿を消した」と話している。

高麗大学ソウルキャンパス

新村駅2番出口から延世大学正門まで続く「延世路」では、61店舗のうち17店舗が空店舗となっている。また、20年以後、26の店舗が業種を変えており、このうち10店舗がセルフ写真館となった。約1年半前にセルフ写真館を始めた店主は「人件費がかからず比較的安定的に経営できるうえ、維持補修に気を遣わなくてもいいのが長所だ」と話しているという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「回し飲みなどという愚かな文化がコロナ禍まで残っていたことが恥ずかしい」「30~40年前の学生の飲酒文化をなくすべき時が来た。そんなお金があるなら家族とおいしい物を食べたり、小旅行にでも行ったほうがいい」「飲酒文化はなくなっていいと思う」「仲のいい人同士で飲むのはいいけど、無理に飲ませるアルハラがあったのが問題だよね」「時代はもう変わったんだよ。酒を飲んで騒いでいられない国になった」「学生街の飲酒文化に変化が必要なのは確かだが、一緒に飲んでたくさん話をして友情を深めた時代が恋しくもある」など、飲酒文化の認識を改めるべきだというコメントが多数寄せられている。

その他、「少子化が進んでいるのだから、10年後に学生街が没落するのは100%確定でしょ。小学校ではもう始まっていて、周辺の文具店などが姿を消している」「そういう居酒屋の存在が不動産価格の上昇に寄与したとも言える。居酒屋がもうかる→賃貸料が上がる→商業地の価格が上がる→宅地の価格も上がる→住宅価格が上がる→消費増加→居酒屋がもうかる」などの声も見られた。(翻訳・編集/麻江)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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