近年、中国ドラマがアジアで人気を博す中、台湾のエンタメ・美容サイト「BEAUTY」が1日付の記事で、中国のブロマンスドラマの中で注目の10作品を紹介した。「ブロマンス」とは男性同士の近しい関係を指す言葉。近年中国では人気を博しているジャンルだが、中国当局がBL（ボーイズラブ）と共に規制している。

1作目は、レオ・ロー（羅雲熙）とチェン・フェイユー（陳飛宇）主演の時代劇「皓衣行」。記事は、「『皓衣行』は最も人気があるブロマンスドラマだと言える。今年の初めに『君子盟』が上映された際、ネット上では続く『皓衣行』のための“予行練習”ではないかとうわさされていた。しかし、残念ながら『君子盟』が放送された後、すぐにチェン・フェイユーにスキャンダルが持ち上がり、放送日の決定までの道のりはまだ遠いと思われる」とした。

2作目は、ジン・ボーラン（井柏然）とソン・ウェイロン（宋威龍）主演のサスペンス時代劇「君子盟」。同作はもともと「張公案」というタイトルで、話数は30話だった。撮影が行われたのは2020年。タイトル変更と話数縮小が分かったのは21年9月のことだ。記事は「全体的なストーリーのリズムは悪くなく、事件も細部まで作り込まれていて面白い」と評した。

3作目はチャン・シンチョン（張新成）とフー・シンボー（付辛博）主演のサスペンスドラマ「光淵」。同作は「君子盟」の完結後、すぐに放送が始まった。記事は「現在のネット上での評価は悪くない。ストーリー展開は先が読めず、リズムがコンパクト（で良い）。ただ、観客が気に入らないのはチャン・シンチョンの劇中のビジュアル。厚く斜めに垂らした前髪に濃い眉毛は、本当に彼の顔面偏差値を下げている！」と述べた。

4作目はワン・アンユー（王安宇）とファン・チョンチョン（范丞丞）主演の「左肩有你」。記事は「『左肩有你』の人気も非常に高く、『皓衣行』と『烽火流金』にも全く負けていない！」とし、「主演2人は95年代生まれの若手俳優だが、ドラマはまだ始まっていないにもかかわらず何度も微博（ウェイボー）のホット検索ワードになっている」と伝えた。

5作目はタン・ジェンツー（檀健次）とチェン・ジョーユエン（陳哲遠）主演の「烽火流金」。同作はヒット作の「鎮魂」や「山河令」と同じく小説家Priestの作品を実写化したドラマで、ブロマンス作品への規制の影響で「殺破狼」から現在のタイトルに変わった。

そのほか、ジャイ・シャオウェン（翟瀟聞）とチャン・リンホー（張凌赫）主演の「吉星高照」、ポン・グアンイン（彭冠英）とチャン・ユージエン（張雨剣）主演の「逆光者」、ビー・ウェンジュン（畢雯珺）とワン・ルイチャン（王瑞昌）主演の「奪夢」、チェン・シンシュー（陳星旭）とチェン・ムーチー（陳牧馳）主演の「山河表里」、マオ・ズージュン（茅子俊）とジャン・ヤオ（張耀）主演の「夜燕白」が挙げられた。（翻訳・編集/刀禰）