Record China 2014年7月11日(金) 19時4分
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七夕(7月7日)は日本だけでなく、中国や韓国、ベトナムなどにも伝わる。日本では笹の葉に願いを書いた短冊を飾るのが一般的だが、他の国ではどのような七夕を過ごしているのだろうか。資料写真。
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織姫(織女星)と彦星(牽牛星)が年に一度だけ会える日とされる七夕(7月7日)は、日本だけでなく、中国や韓国、ベトナムなどにも伝わる。日本では笹の葉に願いを書いた短冊を飾るのが一般的だが、他の国ではどのような七夕を過ごしているのだろうか。
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中国には各地に伝統的な七夕の風習が存在するが、現代の中国では新しい家庭を築く日、愛を育む日という意味合いを持ち、バレンタインデーやホワイトデーのように恋人たちにとっての特別な日とされている。この日に婚姻届を出すカップルも多いそうだ。
韓国では7月7日に降る雨を薬水(ヤクス)と呼ぶ。この水で体を洗うと皮膚病が治るという言い伝えがあり、泉や滝で水を浴びる風習がある。また、昔から女の子たちは織姫星と牽牛星にお供えをして針仕事が上手になるように祈り、男の子たちは2つの星を題に詩を作り、学問練磨を祈ったそうだ。韓国の七夕の代表的な食べ物は、薄く焼いた小麦粉の生地に野菜や肉、卵などを巻いた「ミルジョンビョン」や、モモの砂糖漬けなど。星に供えて長寿や家内安全を願う。
ベトナムでは特に派手なお祭りなどはないようだが、お坊さんたちがお寺で祈り、一部の地域では昔の恋人と語り合うというイベントが行われるようだ。織姫と彦星が1年に1度しか会えないことから、ベトナムではこの日の婚姻を避けるらしい。中国では婚姻に適した日なのに、ベトナムでは婚姻が避けられる。同じ七夕伝説でも、解釈の違いで全く逆の風習が伝わっている所が興味深い。
それぞれの国のそれぞれの七夕。恋愛成就、健康と家内安全。おのおのが胸に抱いた夢をかなえられる平和な世界である事を、同じ星を眺めながら共に願う。そんな七夕であればと思う。
■筆者プロフィール:雲間草(くもまぐさ)
群馬県在住の在日韓国人。高校時代より詩作を趣味とし、バイリンガルで詩を書き続けながら、日本語の素晴らしさ、韓国語の素晴らしさを実感。他言語圏へいろいろな可能性を広げることができる翻訳という仕事に魅力を感じ、日々勉強中。昼間はパート、夜はハングル講座の講師を務める。
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