独専門家、コロナの武漢研究所流出説を巡る議論は「純粋に政治的動機によるもの」―独メディア

Record China    2023年3月6日(月) 8時0分

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新型コロナウイルスの中国武漢研究所流出説を巡る最近の議論について、ドイツの感染症専門家は「純粋に政治的な動機によるもの」との認識を示した。写真は武漢の華南海鮮市場。閉鎖されて以降、再開されていない。

ドイツの感染症専門家であるファビアン・レンデルツ氏は、新型コロナウイルスが中国湖北省の武漢にある研究所から流出したとする仮説を巡る最近の議論について、「純粋に政治的な動機によるもの」との認識を示した。独ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトが4日付で報じた。

新型コロナウイルスの起源を巡っては、米エネルギー省に続き、米連邦捜査局(FBI)のクリストファー・レイ長官も2月28日放映のFOXニュースで、武漢のウイルス研究所から流出した可能性が高いと述べたと報じられている。

ドイチェ・ヴェレによると、世界保健機関(WHO)の調査にも関与した獣医学専門家のレンデルツ氏は、ドイツ通信社(DPA)の取材に応じ、「残念ながら、私が知るところでは、これまでのところ、研究所から流出したとする仮説を強化する新たなデータはない。それはすべての仮説の中で最もありえないものの一つだ」とし、「武漢の市場でヒトに感染した可能性が最も高いことを示す優れた科学的証拠がある。コウモリ由来の新型コロナウイルス(または変異前の新型コロナウイルス)が媒介役の中間宿主を介してヒトに感染した可能性が最も高い」と強調した。

WHOのテドロス事務局長は3日、起源特定に向けた調査を「断念していない」と述べた。起源に関する情報を持つ国に対し、WHOや国際的な科学者のコミュニティーと共有することが重要だと呼びかけ、最初に感染が確認された中国に対しては、情報の共有で透明性を持たせ、必要な調査を実施し、結果を共有するよう呼びかけた。(翻訳・編集/柳川)

武漢の華南海鮮市場。閉鎖されて以降、再開されていない

武漢の華南海鮮市場。閉鎖されて以降、再開されていない

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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