中国のネット上で「韓国の現状は日本の未来か」との話題が注目を集めている。

中国版ツイッター・微博（ウェイボー）でフォロワー340万超を持つブロガーが5日、「韓国の少子化は日本の未来？」と題したフジテレビのニュース番組を紹介。同番組では日本と同じく急速に少子化が進む韓国の現状について、昨年の出生数が人口比で日本の4分の3程度であること、合計特殊出生率は0．78で「1」を下回っているのはOECD（経済協力開発機構）加盟国では韓国だけであることを伝えた。

そして、実際に韓国で子育て世帯を取材し、急速な利上げによる住宅ローンの支払い増のほか、物価上昇、教育費など、経済的な負担が増していることから2人目の出産をあきらめる人も少なくないと説明。また、ソウルのマンションの平均価格が1億3000万円になるなど住宅価格が高騰していることや、若者の失業率が高いこと、あえて結婚をしない（非婚）というライフスタイルが広まってきたことなどにより、婚姻件数が1970年以降で最低にまで下がっているとも伝えた。

こうした状況に、中国のネットユーザーからは「韓国の現在が日本の未来なら、日本の現在は中国の未来だ」「これは中国の未来でもあるだろう」「東アジアの3カ国は早晩、同じ運命をたどる」「将来的には非婚が主流になっていき、婚姻制度は徐々に消えていくのではないか」「人類は最終的に、人類に嫌気がさす」といった声が上がった。

また、「一生誰にも愛されないなんてどんなに悲しいか」というコメントには、「一生誰かに愛されると思い込んで生きていく方がもっとかわいそう」との返信が寄せられ多くの共感が集まっているほか、「私は吉報だと思う」「一人の方が良くない？」などの意見も散見された。（翻訳・編集/北田）