中国で今注目の日本の有名人は誰なのか――。中国で活躍するドキュメンタリー監督の竹内亮さんのSNS投稿に大きな反響が寄せられている。

竹内さんは「僕がここに住む理由」「お久しぶりです、武漢」などの映像作品が現地で高い評価を受け、「中国で最も有名な日本人」の一人とも言われる。そんな竹内さんは4日、中国版ツイッター・微博（ウェイボー）の自身のアカウントで「中国の視聴者の皆さんが見たい日本の有名人は誰ですか？」と問い掛けた。

現在、中国にいる竹内さんは5月か6月に日本出張の予定があり、その際に日本の著名人に取材を申し込んでみるつもりだといい、「宮崎駿監督？井上雄彦先生（漫画「スラムダンク」の作者）？上野千鶴子先生？今、中国の皆さんが知っている日本の有名人を取材したいと思います。連絡が取れるか分かりませんが、頑張ります！」とつづっている。

この投稿には多くの反響があり、6日までに3000件近いコメントが寄せられている。リクエストとして最も多かったのはフィギュアスケーターの羽生結弦さんの名前を挙げる声だ。羽生さんは中国でもともと人気が高かったが、昨年2月の北京冬季五輪でさらにファンを増やした。羽生さんは昨年9月の日中国交正常化50周年記念イベントにも出席しており、プロ転向以降はメディアへの出演も積極的とあって実現に期待がかかる。

続いて多かったのが宮崎駿監督と上野千鶴子氏。宮崎監督のアニメーション作品は中国でも絶大な人気を誇るとあって多くの人の興味を引きそうだ。上野氏は家族社会学、ジェンダー論を専門とする社会学者で、東京大学大学院人文社会系研究科行動文化学科名誉教授。昨年には中国でも少子高齢化が進んでいることを背景に、同氏の著書が大きな注目を集めた。

また、両氏に続いて多かったのが、作家の村上春樹氏、音楽家の久石譲さん、坂本龍一さん、元ジャニーズ事務所所属の滝沢秀明さん、女優の天海祐希さん、映画監督の北野武さん、「ギドゥンドゥン（義墩墩）」こと日本テレビの辻岡義堂アナウンサーら。このほか、俳優の木村拓哉さん、堺雅人さん、菅田将暉さん、女優の石原さとみさん、満島ひかりさん、映画監督の新海誠さん、是枝裕和さん、漫画家の尾田栄一郎さん、鳥山明さん、作家の東野圭吾さん、建築家の安藤忠雄さんらの名前が挙がっている。（翻訳・編集/北田）