中国次世代有人キャリアロケット、2027年前後に初の打ち上げへ―中国メディア

人民網日本語版    2023年3月7日(火) 18時30分

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中国航天科技集団第一研究院長征2号Fキャリアロケットチーフエンジニアの容易氏は、「中国は次世代有人キャリアロケットを開発中で、2027年前後に初飛行を行う予定だ」と述べた。写真は中星26号。

全国政治協商会議委員で、中国航天科技集団第一研究院長征2号Fキャリアロケットチーフエンジニアの容易氏はこのほど北京市で、「中国は次世代有人キャリアロケットを開発中で、2027年前後に初飛行を行う予定だ。その補助ブースターなしの構成の1段目は再利用可能で、中国の宇宙ステーションの運営コストを最適化することになる」と述べた。中国新聞網が伝えた。

次世代有人宇宙船と月面着陸機が現在開発中だ。次世代有人宇宙船は宇宙飛行士3人を月周回軌道に送り届ける上、地球に帰還させることができる。月面着陸機は宇宙飛行士2人を乗せて月に着陸するとともに科学探査活動を行える。容氏によると、次世代有人キャリアロケットは次世代の有人宇宙船と月面着陸機を打ち上げるため新たに開発された信頼性と安全性の高い有人キャリアロケットだ。ロケットの各種開発活動は現在、秩序正しく加速的に進められている。

容氏によると、同ロケットは液体水素/液体酸素/ケロシン推進剤を採用し、全長は約92m、離陸質量は約2187t、離陸推力は約2678tで、月遷移軌道投入能力は27t以上。

長征2号Fキャリアロケットは、中国で現在唯一の有人キャリアロケットだ。中国の宇宙ステーションの運営・発展段階計画に基づき、同ロケットは毎年2回の有人宇宙船打ち上げ任務を受け持つ。容氏はこれについて、「次世代有人キャリアロケットから生まれる補助ブースターなしの構成のロケットは将来的に、宇宙ステーションの宇宙飛行士および貨物の輸送任務も遂行できる。宇宙ステーション運営段階の運営コストを最適化するため、その1段目は再利用可能となる」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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