米国防当局者「中国は極超音速兵器で世界をリードしている」―米メディア

Record China    2023年3月13日(月) 6時30分

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米ボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、米国防当局者はこのほど、「中国は極超音速兵器で世界をリードしている」との認識を示した。

米ボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、米国防当局者はこのほど、「中国は極超音速兵器で世界をリードしている」との認識を示した。

仏RFIの中国語版サイトが11日、VOAの報道として伝えたところによると、ロシアウクライナへの爆撃の一環として高度な極超音速ミサイルを繰り返し使用したことは、西側諸国の強い関心を呼ぶ可能性があるが、米国防当局者はこのほど、世界をリードする極超音速兵器を保有しているのは中国であると述べた。

米国防総省の情報機関である米国防情報局(DIA)の科学技術担当主任科学者、ポール・フライスラー氏は10日、米下院軍事委員会の公聴会で証言し、「中国とロシアはいずれも極超音速兵器の実験に成功しており、運用システムを配備している可能性が高いが、中国はインフラとシステムの数のサポートにおいてロシアをリードしている」と語った。

フライスラー氏は「過去20年間、中国は集中的な投資、開発、実験、配備を通じて、通常型および核弾頭を搭載できる極超音速ミサイルの技術と能力の開発を劇的に前進させてきた」とした。

極超音速で飛行するが設定された軌道に沿って移動する弾道ミサイルとは異なり、極超音速兵器はマッハ5、つまり音速の5倍で飛行しているにもかかわらず機動性に優れるため捕捉が難しい。

DIAと米議会調査局が収集した情報によると、中国には少なくとも21の風洞を備えた二つの極超音速兵器研究基地があり、一部の風洞ではマッハ12までの飛行特性をテストすることができる。

中国には、極超音速滑空体を搭載する射程1600キロを超える中距離弾道ミサイル「DF-17」のほか、極超音速滑空体を搭載する大陸間弾道ミサイル「DF-41」もあり、21年の実験で地球を周回させた。射程2000キロに迫る極超音速滑空体「DF-ZF」と核弾頭を搭載できる「Starry Sky-2」と呼ばれる極超音速試験機もある。

ロシアのウクライナに対する10日のミサイル攻撃には、マッハ10で飛行し射程約2000キロの極超音速ミサイル「キンジャル」6発も含まれていた。

ロシアには、マッハ20以上で飛行し1万キロ超の範囲を移動できると主張する極超音速滑空体「アバンガルド」と、最高速度マッハ8で射程1000キロの極超音速ミサイル「ツィルコン」がある。

フライスラー氏によると、ロシアは空中発射型極超音速ミサイル(Kh-95)も開発中で、大陸間弾道ミサイル「サルマト」に極超音速滑空体を搭載する計画を発表している。

米軍の一連の極超音速兵器はすべてテスト中または開発中だ。当局者は、中国やロシアとは異なり、ワシントンは極超音速兵器に核弾頭を搭載する計画はないと述べている。(翻訳・編集/柳川)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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