Record China 2023年3月13日(月) 18時0分
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12日、極目新聞は、乗り継ぎ時間が少ない客が乗った中国の航空便が早着し「機長が特別に加速したのか」とネット上で議論が起きていることについて「大事なのはそこではない」とする文章を掲載した。
2023年3月12日、中国メディアの極目新聞は、乗り継ぎ時間が少ない客が乗った中国の航空便が早着し「機長が特別に加速したのか」とネット上で議論が起きていることについて「大事なのはそこではない」とする文章を掲載した。
記事は、山東航空の航空便を利用した乗客が搭乗の際に「乗り継ぎまで時間がない。機長、申し訳ないけれど早く到着してくれ」とスタッフに懇願、その結果「遅延しないどころか予定よりも20分早く」目的地の済南空港に到着し、機内スタッフと地上スタッフの見事な連係もあってこの客が無事乗り継ぎに成功したと報じられたことを紹介した。
そして、ネット上では「運転手さん、急いでくれ」と言われてタクシー運転手がアクセルを全開にするドラマのシーンのような状況が飛行機でもあり得るのか、機長が乗客1人のために加速すれば安全上のリスクが高まるのではないかといった議論が起きたと紹介する一方で、山東航空側のコメントなどから「実際の状況」について検証している。
まず、この便が出発前の遅延によってもともとの到着予定時刻から2時間遅れの午後6時15分到着予定に変更になっており、実際の到着時刻は午後5時56分だったことに言及し「遅延しないどころか、という表現はおかしい」と指摘した。また「調整後の到着予定時刻から20分早着したのは確かだが、飛行時間2時間程度の航空便が20分早着するのは決して珍しいことではなく、「機長がこの乗客のためにスピードアップした」と決めつけることには問題があるとした。
さらに、会社が確かに急な乗り継ぎ客のために最善のサービスを提供することを規定しており、安全に関する規定を順守した上で機長がスピードアップした可能性は完全否定できないものの、注目し感動すべきはそこではなく、到着からわずか5分で乗り継ぎ手続きを完了させたスタッフのチームワーク、組織力の高さだろうと論じている。
文章は最後に「飛行機がさまざまな理由で遅延するのはよく見かけるが、不足しているのは今回航空会社が乗り継ぎ客に提供したような細やかなサービスだ。議論を呼んだ今回の出来事だったが、その中でも多くのネットユーザーが暖かい気持ちになったのは細やかな対応があったからこそなのだ」と結んでいる。(翻訳・編集/川尻)
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