2023年3月18日、新浪財経は、黒竜江省で開幕した「ヤブリ中国企業家フォーラム」年次総会で電気自動車（EV）企業トップの欠席が相次ぎ、出席した関連企業の幹部が業界の状況を説明したことを報じた。

記事は、北京メルセデス・ベンツ販売サービスの最高販売責任者である段建軍（ドゥアン・ジエンジュン）氏が17日に同総会で講演を行い、中国のEV業界の競争が一層激しくなり、業界内の再編が進んでいるとの見方を示し、「2022年の状況を1文字で表すならば『巻』（過度の内部競争と競争による消耗）だ。そして今後数年のトレンドを予測するならば、さらなる『巻』ということになると思う」と語ったことを伝えた。

そして、段氏が今回で23回目を迎え、中国国内でも有数の実業家イベントとなっている同フォーラムの年次総会に多くのEV業界の創業者や幹部が招待されていたにもかかわらず、実際に出席したメンバーはわずかだったことに触れた上で「同業のみなさんに代わってお話しするが、みんなこのフォーラムを軽視しているわけではない。市場の状況があまりにも厳しいのだ」とし、イベントに出席する余裕がないほど業界全体が厳しい状況にあると説明したことを紹介している。

記事によれば、段氏はさらに「2年前はみんな各々が落ちこぼれないようにすることに精力を注いでいたが、今は業界全体が存亡に関わるような競争状態になっている」とし、柱となる技術がなく競争力やイノベーション力に乏しい慢性的な赤字企業が市場から切り捨てられるばかりでなく、そうでない一部ブランドも最終的に業界から姿を消す可能性があると警告した。（翻訳・編集/川尻）