CRI online 2023年3月23日(木) 12時50分
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「大江健三郎平和主義思想とその現代的価値」と題する座談会が22日、中国社会科学院日本研究所で開催されました。
この座談会は、反戦を堅持し、積極的に平和運動に身を投じた文学者・思想家である大江健三郎氏をしのび、中華日本学会と中国社会科学院日本研究所が共同で主催したものです。座談会では、大江氏の平和主義思想の意味合いとその現代的価値を検討し、日本の今後の発展方向についての問いかけが行われました。座談会には中華日本学会常務理事、中国社会科学院日本研究所の研究者、中日メディアなど100人近くが出席しました。
中華日本学会の高洪会長は挨拶の中で、「大江精神は不滅であり、その平和主義事業は永遠に存続していく」と述べ、「平和主義の堅持は、大江健三郎氏が社会政治運動に関心を持ち、平和憲法を守る『九条の会』の活動に積極的に身を投じた精神的原動力だった」との見方を示しました。
中華日本学会の常務副会長を務める中国社会科学院日本研究所の楊伯江所長は、「大江氏の平和主義思想は、基本的な事実の尊重、侵略の歴史への反省に表れている。その思想は、日本の社会的良識の表れであり、また、文学者としての強い社会的責任感とヒューマニズムの表れでもある」と述べました。
参加した中日双方のゲストは「大江健三郎平和主義思想とその現代的価値」をめぐり、活発な意見を交換しました。
中国社会科学院日本研究所の呉懐中副所長は座談会の総括を行い、大江氏の精神は全人類とすべての国民の共通の財産だとして、「日本が安全戦略の転換と外交政策の調整を加速し、その方向が注目されている今、大江氏を追悼し、その思想と精神、主張と立場を再確認することは非常に大きな意義がある」と述べました。また、今年は「中日平和友好条約」締結45周年にあたることについて、「両国は手を携え、この条約の精神を再確認し、共に平和発展を促し、中日関係の正しい方向を堅持し、新時代の要求に応じた中日関係の構築に努める必要がある」との見方を示しました。(提供/CRI)
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