WBC日本優勝、「世代交代で世界制覇」と韓国紙、台湾メディアはベストナインの張育成に注目

Record China    2023年3月24日(金) 12時0分

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WBCで14年ぶりに優勝した日本について、韓国紙は「世代交代で世界制覇」などと称賛。台湾メディアは大会ベストナインに選ばれた一塁手の張育成(レッドソックス)を大きく取り上げた。

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本は決勝戦で米国を下し、14年ぶりに優勝した。韓国紙は「侍ジャパン、世代交代で世界制覇」などと称賛。台湾メディアは大会ベストナインに当たる「オールWBCチーム」に選ばれた一塁手の張育成(レッドソックス)を大きく取り上げた。

日本について、朝鮮日報は「2013年のWBCで3連覇を逃した後、代表チームの強化に着手した」と指摘。「日本野球機構(NPB)は野球日本代表マーケティング委員会(後に野球日本代表マネジメント委員会に改称)という組織を発足させ、NPBと共に年齢別の代表チームを体系的に管理し始めた。さらに『侍ジャパン』という愛称も付け、ファンに浸透させた」とした。

続いて「日本は今大会で過去最年少(平均27.3歳)という代表チームを構成し、世代交代に対する自信を見せた。全盛期の20代と30代前半の選手たちが中心になって優勝へと導いた」と分析。佐々木朗希(21)=ロッテ=や山本由伸(24)=オリックス=ら若手投手陣も球速160キロを上回る力強い投球でマウンドを支え、09年WBCで韓国代表チームの投手コーチを務めたヤン・サンムン監督は「日本は09年WBC優勝時の戦力を上回るチームをつくった」と評価した。

さらに「日本では、技術や学業で基本を身に付け、それを磨いていく、いわゆる『修業』をする職人の精神を重視するが、こうした職人精神が今も生きている分野がまさに野球だ」と言及。「第2次世界大戦後、本格的に発展して国民的スポーツとしてすっかり定着している日本プロ野球に対する選手・指導者の心構えからして違うということだ」と述べ、暗に韓国のチームづくりに苦言を呈した。

ヤン・サンムン監督は「今大会で見た日本の投手の投球フォームは、韓国が日本の野球をうらやましいと思い始めた40年前と変わらない。それだけ基本が重視され、強調されているということだ」と語り、金寅植(キム・インシク)元韓国代表監督も「日本の野球には魂がある」と話した。

一方、台湾の張育成は22日に発表された今回の大会ベストナインに投手とDHの大谷翔平エンゼルス)、外野手の吉田正尚(レッドソックス)らと並んで名前を連ねた。台湾選手のベストナイン選出は初めてで、1次ラウンドで敗退したチームに所属するのは張のみだ。

台湾・中央通信社によると、張は1次ラウンドA組の全4試合に「4番・一塁」で先発出場。チーム最多の2本塁打、8打点をマークしたほか、4割3分8厘の高打率を残した。10日のイタリア戦での同点2ランなど好打を放つと敬礼のポーズを取り球場を沸かせ、A組の最優秀選手(MVP)にも輝いた。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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