中国の調査機関・胡潤研究院は23日、「2023胡潤世界富豪番付」を発表。「ぜいたく品界の帝王」と呼ばれる、フランスの高級ブランドグループ・LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンのベルナール・アルノー最高経営責任者（CEO）が初めてトップに立った。

アルノーCEOは昨年から順位を2つ上げて、初めてトップとなった。資産総額は3300億元（約6兆2700億円）増えて1兆3500億元（約25兆6500億円）となった。昨年トップだったテスラのイーロン・マスクCEOは2位に順位を下げ、資産総額は3200億元（約6兆800億円）減って1兆元（約19兆円）となった。資産が目減りしたのは主にテスラの時価総額が下がったからだ。

ぜいたく品のコレクションが好きな人も多いが、ベルナール・アルノーCEOはぜいたく品ブランドの「コレクションマニア」。驚きの買収合併劇を次々と展開し、LV（ルイ・ヴィトン）やDior（ディオール）、Fendi（フェンディ）、Givenchy （ジバンシー）、BVLGARI（ブルガリ）といったブランドを傘下に収め、ぜいたく品市場の半分以上を牛耳るブランド帝国を築いている。

今年、中国の企業家969人の資産総額が10億ドルを突破し、そのうち中国の飲料水最大手・農夫山泉の創始者・鍾睒睒氏（69）の資産総額が4％減の4650億元（約8兆8350億円）で中国でトップ、世界で15位と、昨年と同じ順位をキープした。

中国で2位だったのは騰訊（テンセント）の馬化騰（52）董事会主席兼CEOで、資産総額は25％減の2600億元（約4兆9400億円）。世界の順位は昨年から3つ下がり31位だった。3位はバイトダンス（字節跳動）の創始者・張一鳴氏（40）で、資産総額は31％減の2500億元（約4兆7500億円）だった。世界の順位は昨年から11下がって、34位だった。

2022年最も稼いだのはどの業界だったのだろうか？番付において、資産総額が10億ドルを超えている起業家の人数を見ると、消費品と金融サービス業界が1位と2位で、医療健康が小売を上回って3位、食品飲料が不動産を超えて5位となっていた。資産総額を見ると、消費品、小売、金融業界が上位を占め、資産総額10億ドル以上の企業家の資産の4分の1以上を占めていた。（提供/人民網日本語版・編集/KN）