北京の玉淵潭公園、桜を早く開花させるためにしたこととは?―中国

人民網日本語版    2023年3月29日(水) 13時30分

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玉淵潭公園の早咲きの桜が先週末に見ごろを迎えた。

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玉淵潭公園の早咲きの桜が先週末に見ごろを迎えた。雲や雪のようなソメイヨシノ、独特な形をしたシダレザクラを観賞したり、写真に収めたりしようとする多くの観光客が集まった。

ここ数年、玉淵潭公園の桜の数が年々増加し、今年は3000本近くに上った。種類も増え続けている。

観光客が早春に春らしい雰囲気を楽しめるようにするため、温室で成長が促進された100本余りの桜が桜花園桜花大芝生、桜花園東口、公園西門で次々と開花し、約10日間早めに観光客にお披露目された。陸地で生育する桜と異なり、これらの桜は木の鉢に植えられている。

冬は万物が眠りにつくが、春節期間に迎春の桜色を見ることができれば、散策中の観光客はより楽しい気分になるだろう。玉淵潭公園は何年も前からのこの「大胆」な構想を持っていた。しかし早咲きの桜を寒い1、2月に開花させるにはどうするべきだろうか。

同公園園林緑化上級エンジニアの胡娜氏は、福建地区のカンヒザクラが適していることを発見した。「その花の形は釣鐘のようで、バラ色をしている。この色がより深い花は観光客に好まれ、しかも早く開花する」と胡氏。

同公園の園芸チームは2021年に初の試みを開始した。より早咲きで色がより鮮やかなカンヒザクラの成長促進を行った。これは主に光、温度、湿度の調節によって実現される。園芸チームは春節前の2カ月に木の鉢に植え成長を促進する桜を温室に移し、適した生育環境を構築した。管理、施肥、刈り込みなど一連の作業を経て、早咲きの桜が2021年と22年の春節に屋外の広場で観光客にお披露目された。

早咲きの桜を見逃した観光客にも朗報がある。胡氏によると、一部の中咲きの桜もすでに開花している。例えばミクロ環境に適した一部のヤエベニヒガンやアーコレードなどの中咲きの桜が開花しているが、代表的なヤエベニシダレなどの桜は3月末になってはじめて開花する。

胡氏は、「桜の花にはそれぞれの美がある。若者は色の淡い単弁の早咲きの桜をより好む。これらの桜は園内で広い面積を占める。一部の高齢の観光客は重弁の大きな花が塊をなすカンザンやショウゲツなどの遅咲きの桜を好む。遅咲きの桜は4月上旬と中旬に開花する見込みだ」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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