台湾メディアのTVBS新聞網は29日、京都府亀岡市の保津川の舟の転覆事故により、「保津川下り」を予約していた台湾人観光客にキャンセルの通知が届いたと報じた。

28日、「保津川下り」の舟が転覆し、乗っていた観光客25人と船頭4人が川に転落。観光客は全員救助されたが、50代の船頭1人が死亡し、別の40代の船頭が行方不明となっている。

TVBS新聞網の記事によると、「保津川下り」を予約していた台湾人に旅行プラットフォーム・KKday（酷遊天）から「4月30日まで運行が停止となるためお客様の予約を取り消しました。全額を返金します」との連絡があった。

フェイスブック上には「17日に予約していたけど同じ通知を受けた」「18日に予約していた。（保津川下り）体験はまた機会がある。こういう時は亡くなった方のご冥福をお祈りするだけ」などのコメントが書き込まれたという。

記事は「保津川下り」について、「亀岡を出発して嵐山までの16キロを約2時間かけて下っていく。年間30万人の観光客が利用し、現在は花見シーズンとあって人気のコースだ」と説明。旅行代行業者が「お客様への返金や日程調整に対応する。再開時期については現地からの連絡を待つ」と語ったことを伝えた。（翻訳・編集/北田）