宇宙軌道で運用する本物の衛星、タオバオで発売開始される―中国メディア

Record China    2023年4月1日(土) 10時0分

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30日、界面新聞は、中国のECサイト上で本物の宇宙衛星が発売されたと報じた。

2023年3月30日、界面新聞は、中国のECサイト上で本物の宇宙衛星が発売されたと報じた。

記事は中国の大手ECプラットフォーム淘宝網(タオバオ)の「中国航天太空上新」で30日、衛星本体を含む3つの商品が発売開始したと紹介。商品の内容は「1U」キューブ衛星が約200万元(約3870万円)、宇宙自撮りサービスが約300万元(約5800万円)、スペースシャトルバスシリーズ200kg級衛星が約10万元(約190万円)となっており、ECプラットフォーム上にある通常の商品同様に購入することができると伝えるとともに、宇宙の軌道で運用される衛星がECプラットフォームで販売されるのは世界でも初めてだと説明している。

説明によると、「1U」は長さ・幅・高さがそれぞれ10センチの立方体で、国際汎用規格に基づく低コストミニ衛星とのこと。大学の宇宙科学研究や教育向けに利用可能で、海洋、大気環境、船舶などのモニタリングができるという。また、自撮りサービスではコントローラー、ディスプレー、自撮り棒、自撮り用カメラ、ケーブルなどがセットされており、毎月無料で80枚まで撮影することができる。

今回タオバオで衛星の販売を開始したのは2015年創業の九天微星という企業で、衛星の研究・製造や軌道上引き渡しサービス、衛星星座構築、通信サービスなどを主業務としている。18年には計8個の衛星発射に成功、国が民間衛星産業の振興を打ち出した直後の20年5月には2億7000万元(約52億円)の資金調達に成功し、9月に河北省唐山市で衛星研究開発製造拠点の運用を開始した。21年末には自社製の低軌道ブロードバンド通信試験衛星の出荷審査に合格したという。

記事は、中国では昨年、宇宙に向けた衛星などの打ち上げ回数が過去最高を記録し、同年末現在で宇宙軌道上で運用されている中国の衛星数が600個を超えたと紹介。中国の証券会社・国泰君安証券の予測によると、今後10年で中国の低軌道衛星の数が3000〜6000個に達し、2030年の中国衛星インターネット市場規模が1000億元(約1億9000万円)規模に達する見込みだと伝えている。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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