日本を訪れた台湾人観光客から、入国に膨大な時間がかかったとの報告が相次いでいる。複数の台湾メディアがこぞって報じている。

日本旅行好きが多い台湾。現在は清明節の連休である上、日本の花見シーズンでもあるとあって、日本旅行に出かける人が大勢いる。

そうした中、TVBS新聞網などによると、台湾のネット掲示板PTTで2日、「台湾から日本に行ったら空港で5時間も待った」との投稿があった。投稿主によると、JRや地下鉄などの終電が出てしまったため、タクシーで1万円以上をかけてホテルまで行くことになったという。

また、別のユーザーは「成田空港の人の波が恐ろしかった。飛行機は午後6時20分に到着したが、入国するだけで5時間も並び、外に出られたのは深夜だった。タクシーでホテルに向かう人もいたが、私は空港で夜を明かすことにした」とし、「成田空港の床に寝転んでいるがとても冷たい。非常に恐ろしく、こんなことになるとは思っていなかった」とつづったという。

この書き込みには「私もあなたのそばで寝そべってる一人だよ」「5時間はひどすぎる」「私も空港で寝てる。5時間も並ぶなんて本当にうんざり」「私は4時過ぎに到着して、空港を出られたのは7時過ぎだった」「フェイスブックには入国に6時間かかったっていう人もいたよ」「関西国際空港もかなり並んでる」「日本に行く人は寝袋が必須」といったコメントが寄せられた。

このほかにも、SNS上には「成田空港に到着してから税関を出るまで4時間。この間、ず～っと並びっぱなし。（並びながら）トイレも5～6カ所通過した」「今、日本の空港はどこも人の山。だいたい3～4時間、ひどい場合は5時間かかる」といった声があふれたという。

TVBS新聞網の記事は「こうした状況はコロナ終息後にたびたび発生しており、日本の著名なコメンテーター・辛坊治郎氏も『日本のイメージが悪くなる。逆の立場なら何ちゅう後進国だと思う』という厳しい言葉で外国人観光客に同情を示している」と伝えたほか、航空アナリストからは「空港は人手不足。これ以上増便しないでくれとの声もある」との説明があったことを紹介している。（翻訳・編集/北田）