Record China 2023年4月7日(金) 7時20分
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華字メディアの日本華僑報は4日、「日本人はトイレットペーパーも満足に使えなくなったのか」とする文章を掲載した。
文章は、日本で紙製品の価格が2~3割上昇し、一部ではトイレットペーパーの買いだめも起きていると紹介。ある大手ドラッグストアでは「大容量」「増量」などと書かれた商品が飛ぶように売れていると伝えた。また、ネット上ではこれまでダブルを使っていたがシングルに切り替えたという人もおり、この問題をめぐって家族内で口論になったという人もいたとした。
その上で、「数年前の消費税引き上げでも、今の物価上昇でもそうだが、日本人の買いだめリストの第1位はトイレットペーパーだ」とし、「トイレットペーパーをダブルからシングルに変えることが彼らにとって最大の譲歩なのかもしれない。なぜなら、日本人のトイレへのこだわりは古くからのものだからだ」と述べた。
そして、作家・谷崎潤一郎の「陰翳礼讃(いんえいらいさん)」では日本のトイレが絶賛されているとし、同著の中の「日本の建築の中で、一番風流に出来ているのは厠(かわや)であるとも云(い)えなくはない。総べてのものを詩化してしまう我等の祖先は、住宅中で何処よりも不潔であるべき場所を、却って、雅致(がち)のある場所に変え…」との一説を紹介した。
また、現代の日本人がトイレに求める条件も世界最高レベルだとした上で、「国会議事堂から街の小料理屋まで温水洗浄便座が標準装備されており、排便の音をかき消す『音姫』がなければ日本人は出るものも出ない。やや上品な場所であれば、便座のふたが音楽に合わせてゆっくりと自動で開き、カラフルな光がお尻を出迎えてくれるだろう」と述べた。
さらに、「便所飯」という言葉が話題になったように、「一人で食事するところを他人に見られたくないという思いからトイレの個室で温かい便座に座って物を食べる内向的な日本人も少なくなく、このようなプライベートで快適な環境は多くの子どもたちに安心感を与えている」とし、「日本のトイレの清潔さや優雅さには舌を巻くほどだ」と評した。
文章は、「外国人を驚かせるトイレ文化は、日本人が生活の質を追求していることの表れであり、それがトイレットペーパーに妥協できない原因になっているのではないだろうか」と推察し、「日本人がトイレットペーパーに発揮する創造力は無限大で、白檀(びゃくだん)の香りがしたり、極上の柔らかさでしっとり感があったり、あるいは端を折り紙のように折ってハートや鶴の形にしてしまったりする」とした。
そして、「日本の総務省のデータによると、年間トイレットペーパー消費量は47万トンで1人当たり平均50ロール以上と世界一だ」とした上で、「私(文章の筆者)は学生の頃、周囲の日本人十数人にトイレットペーパーをどのように使っているかと聞いたことがあるが、なんと包帯を巻くように何周か巻いて使い、さらにきれいになるまでこれを繰り返すと答えた。こんなぜいたくな使い方をしては、中国では母親にぶたれるだろう」と述べた。
文章は最後に「1枚を折りたたんで2回拭くだけでも『最大限の節約』という日本人ならば、ダブルをシングルにするだけで家庭内不和が起きるのも不思議ではない」とし、「日本人が求めるトイレットペーパーはそれ自体の役割を超えている。日本に低価格で粗末なトイレットペーパーがないわけではないし、トイレットペーパーが買えないわけでもない。ただ、日本人の“高い尻”はもはやぜいたくから倹約への移行を受け入れられないのだ」と論じた。(翻訳・編集/北田)
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