韓国の学校でいじめ問題が深刻化、「反いじめの雰囲気」つくる取り組み進む―中国メディア

Record Korea    2023年4月7日(金) 6時40分

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6日、環球時報はいじめ問題が深刻化している韓国の学校でいじめ撲滅に向けた実験が行われていると報じた。資料写真。

2023年4月6日、中国メディアの環球時報は、いじめ問題が深刻化している韓国の学校でいじめ撲滅に向けた実験が行われていると報じた。

記事は、韓国教育部が先日実施した調査で、2004年に校内暴力予防・対策法を施行して以降も学校内でのいじめは後を絶たず、被害者の数が年々増えていることが明らかになったとし、学校が心理学の専門家と共同でいじめ撲滅に向けた新たな実験を進めていると伝えた。

そして、英BBCが4日に報じた内容として、心理学研究者がソウル市の経験豊富な体育教師24人と協力して48クラスの児童・生徒1178人を対象に18週間の実験を行ったと紹介。教師や児童・生徒によるいじめ制止を奨励しない群と、専門家の指導の下で教師がクラス内に「反いじめの雰囲気」をつくるという非暴力的な方法で被害者を保護する群とに分けた結果、後者の群ではいじめを受けていない子どもが表立っていじめ行為を制止する行動を見せるようになり、研究者が「反いじめの雰囲気」をつくることでいじめ被害者を大きく減らすことができるとの認識を示すとともに、BBCが「注意力を単一のいじめ被害者に注ぐよりも、全体のいじめに対する態度を変えるほうが有効だということが実験結果で証明された」と評したことを伝えている。

記事は一方で、韓国英字紙コリア・タイムスが「学校に校内暴力対策委員会を設置しても、その大部分において法律の知識が不足しており、いじめ加害者やその保護者に隙を与えてしまっている」との憂慮を示したほか、学校に配備される警察のリソースが不足しているために校内の秩序確保が難しいといった問題点を指摘する声も出ていると紹介した。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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