中国浙江省のメディア、杭州電視台総合頻道は9日、飲酒運転者に狙いをつけて高級車で「当たり屋」行為をし金銭を脅し取る行為を繰り返していた犯罪グループについて報じた。

記事によると、浙江省瑞安市の男性は昨年10月、飲酒後に車を運転して帰宅する途中、高級車に追突された。損害賠償金を支払わなければ警察に通報すると言われ、自分にも非があることが分かっていたことから、穏便に事を済ますために6000元（約11万円）を支払った。

男性は翌日、この件についてバーの店員に話して初めて、自分が恐喝被害に遭ったらしいことに気づいた。

警察は男性から提供された手がかりをもとに、8人からなる犯罪グループを特定した。グループは恐喝の成功率を上げるためにポルシェやメルセデスベンツなどの高級車を使って飲酒運転者に狙いをつけ、昨年は20件余りの犯罪行為で30万元（約577万円）近くを脅し取っていた。容疑者8人のうち4人は恐喝と詐欺の疑いで検察によって逮捕が許可され、残りの4人も相応の刑事強制措置が取られたという。

この記事について、ネット上では「それで、飲酒運転者は処罰されたの？」「犯罪グループは摘発されて当然だが、飲酒運転者にも同情できない」などのコメントが寄せられた。（翻訳・編集/柳川）