中国メディアの環球網によると、香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストはこのほど、「中国は140を超える国のさまざまなチケット販売プラットフォームをスマートフォンアプリで統合できる、オールインワンの鉄道チケットシステムを開発した」と報じた。

記事によると、このシステムは、新しい鉄道技術の開発を監督する政府の研究機関である中国鉄道科学研究院が開発したもので、中国国内の鉄道チケットアプリ「12306」の国際版と呼べるものだ。

開発チームによると、国際決済の標準通貨として米ドルではなくスイスフランを使用する。決済は列車が停車するさまざまな国のチケットのスイスフランの金額に基づき、決済レポートが毎月作成される。システムは収入の確認、電子決済、精算などのデータサポート機能を提供する。

東南アジアのラオスはこのプラットフォームに登録した最初の国で、旅行者は3月15日からスマホでチケットを予約している。

3月に中国語誌「鉄道運輸と経済」で発表された論文によると、中国国内にあるメインサーバーは世界中の乗客からのさまざまな言語でのリクエストを処理できる。研究チームによると、このシステムは、さまざまな組織構造と座席番号規則を持つさまざまなホスト国のさまざまな発券メカニズムをサポートし、国内および国境を越えた座席管理機能に便利なサービスを提供する必要がある。機密データと乗客のプライバシーを保護することも大きな課題の一つだ。開放性とセキュリティーという一見相反する目標を達成するために、システムは中国で開発されたコア技術に基づくオープンソースソフトウエアを使用する。メインサーバーも経験豊富なエンジニアによって実行および保守され、超高度なセキュリティー対策によって保護される。（翻訳・編集/柳川）