Record China 2023年4月11日(火) 18時0分
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10日、東方網は、ミシュランガイドで3年連続三つ星を獲得した上海の高級レストランでこのほど、食後に嘔吐(おうと)や下痢などの症状が出たという顧客のクレームが相次いで寄せられたと報じた。
2023年4月10日、中国メディアの東方網は、ミシュランガイドで3年連続三つ星を獲得した上海の高級レストランでこのほど、食後に嘔吐(おうと)や下痢などの症状が出たという顧客のクレームが相次いで寄せられたと報じた。
記事によると、上海市民の王(ワン)さんは5日、「妻ら計6人で3月23日にバンド付近の『Ultraviolet by Paul Pairet』で4万800元分(約79万円)の食事をしたところ、翌日になって全身に悪寒が走り嘔吐を伴った。病院で急性胃炎と診断され点滴を2本打って帰宅したところ、妻も同様の症状を訴えた。また、一緒に食事した残りの4人も2人は当日の夜に下痢を起こし、2人は翌日に嘔吐や下痢の症状が出た。全員の診察記録を店に送ったところ、4日後に『当店とは関係ありません』と書かれた英語のメールが返ってきた」と東方網に告発した。
また、今月8日には宋(ソン)さんという別の市民からも連絡があり、3月14日に同店で食事したところやはり悪寒や嘔吐の症状が出たと訴えた。宋さんは、仕事が忙しかったこと、「どうせ調べても何も出てこないだろう」と思ったことからすぐに店側と連絡を取らず、ネット上で同様の症状を訴える人がいるのを見て同31日に店に連絡したところ「現時点で、他のお客様から同様の問題に関するクレームは届いておりません」と返答があり、ネット上の情報を見せると「このお客様はご自身で食中毒だと言っているだけで、当店ではこれまで食中毒が発生したことはありません」との回答を最後に応答がなくなったと説明した。
記事は、同店が「上海ミシュランガイド2023」で3年連続となる三つ星を獲得したことを紹介。ミシュランの中国事業担当者が「われわれは消費者の健康と安全を非常に重視している」とした上で、「現在当局による調査が続いており、最終的な結論は出ていない。事態の進展を引き続き注視するとともに、あらゆる要素を考慮して今後のガイドを作る」とコメントしたことを伝えた。
同店を管轄する上海市静安区市場管理局の担当者は「高級店であろうと、大衆食堂であろうと、衛生問題には注視している」と述べる一方で、食中毒に関する調査は72時間以内の実施が最も有効で、発生から1週間近く経ってから通報を受けた今回の事例では、当時の状況を再現して調査することしかできないと述べているという。(翻訳・編集/川尻)
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