台湾メディアの中時新聞網は8日、中国では大部分の人が欧米や日本への留学をより希望するが、東南アジアの大学院に留学する若者は少なくないとする記事を掲載した。

記事は、「新型コロナウイルスの流行で中国の雇用市場には厳しい圧力がかかり、多くの学生は自分に合った仕事を見つけることができず、博士課程への進学を選択して求職を遅らせている」と指摘。そして「中には東南アジアに留学する人も少なくない」とし、自身の周りに東南アジアに留学した人はまだいないという福建省のある大学院生が「国内の状況から言うと、大学院への進学は年々難しくなり、競争もますます大きくなっている。こうした状況下で一部の学生は東南アジアに留学するかもしれない。就職活動をするなら、誰もが見栄えのする卒業証書を手に入れたいものだ」と言及したことを紹介した。

記事はまた、この大学院生が「国内で就職活動をするのに大卒の学歴では足りなくなってきている。マレーシアで『世界大学ランキング』のトップ200に入る大学に申請できたら、それは良い選択だ」との考えを示したことも伝えている。（翻訳・編集/野谷）