米テスラ、中国・上海に大型蓄電池工場、年間1万基生産へ、3月のEV販売は34%増と好調

Record China    2023年4月17日(月) 8時0分

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米EV大手のテスラが中国・上海市に大型蓄電池の工場を建設する。中国の3月のEV販売台数は前年同月比約34%増と好調。新工場は大型蓄電池を年間1万基生産する見込みだ。

電気自動車(EV)大手のテスラが中国・上海市浦東新区に大型蓄電池「メガパック」の工場を建設する自由貿易試験区臨港新区管理委員会との契約締結式が9日、行われた。中国の3月のEV販売台数は前年同月比約34%増と好調。新工場は年約40ギガワット時で、メガパックを年間1万基生産する見込みだ。

中国自動車工業協会が11日発表した3月の新車販売台数は、前年同月比9.7%増の245万1000台だった。前年実績を上回るのは2カ月連続。1~3月の販売台数は前年同期比6.7%減の607万6000台だった。同協会は国内の自動車市場について「依然として弱含みであり、国内の有効需要はまだ完全には放出されていない」との見方を示している。

こうした中、EVなどなどの新エネルギー車の販売は好調だ。3月単月では前年同月比34.8%増の65万3000台で、1~3月では前年同期比26.2%増の158万6000台と伸びが続いている。新車販売全体に占める割合は、いずれも4分の1を占めている。

大都市を中心とした新エネルギー車に対するナンバープレートの取得優遇など中国当局が普及を後押ししているほか、テスラや中国のEVメーカーによる値下げ合戦も激しくなっていることが販売を押し上げているとみられる。

国営新華社通信によると、上海の新工場はテスラにとっては米カリフォルニア州ラスロップに次ぐ2カ所目のメガパック生産拠点。臨海新区にあるEV工場「ギガファクトリー3」に続く大規模対中投資となる。エネルギー貯蔵製品への需要が高まっていることを受け、中国で生産量の拡大を図る。

製品の供給先としては世界市場を念頭に置き、2023年第3四半期(7~9月期)に着工し、24年第2四半期(4~6月期)に操業を開始する計画だ。テスラの超大型商用蓄電池はギガワット時規模の低コスト・高密度の公共事業に対応し、柔軟性が一大特徴。バッテリーモジュール、インバーター、温度システムといつでも一体化して設置でき、電力網の安定性と持続可能性を支援する。

臨港新区は今後、新エネルギーおよびエネルギー貯蔵産業についての発展計画を作成し、重点企業と大規模プロジェクトの集中を加速。上海や全国の新エネルギーとエネルギー貯蔵の産業群の新たな重要拠点になることを目指すという。(編集/日向)


※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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