2023年4月13日、中国のスポーツメディア直播吧は、中国サッカー界でこれまでに行われてきた腐敗行為の数々を紹介する文章を掲載した。

文章は、中国サッカー界で存在した腐敗行為の方法を6つ紹介している。まず1つ目は、監督が外部の知人友人とマネジメント会社を作り、自チームに所属する選手を商品として金をもうける方法。文章によればこの手法はクラブチームでもナショナルチームでもあり得るとのことで、大物選手のマネジメント費用を吊り上げて得た収益をクラブに回流するのだという。

次は、クラブ単位の八百長だ。記事は数年前の例として、下部リーグ降格圏ギリギリだったクラブが別のクラブから「数千万元くれればわざと負けてやる」と持ちかけられたケースを挙げた。話を持ちかけられたクラブは降格危機の現状から誘いを断れず「商談」が成立、金銭のやり取りは直接行われず、シーズン終了後に取るに足らないような選手に高い値段をつけて移籍させる手法で八百長の取り引きを完了させたという。

3つ目は、中国サッカー協会関係者を買収して自クラブに有利な裁定を下してもらうこと。あと一歩のところで昇格できなかったクラブが協会関係者に賄賂を渡し、上部リーグに残留したものの運営資金難に直面していた某クラブの参加資格を取り消させ、自クラブを繰り上げ昇格させた事例を挙げている。

記事はこのほか、国有企業幹部の家族が傘下クラブ選手の移籍マネーで利益を貪る、サッカー協会の規律委員会に賄賂を渡しライバルクラブにペナルティを与えさせる、選手がサッカー賭博の胴元になって不正にお金を稼ぐ、といった手法を列挙した上で「これらの違法行為は、一般のサッカーファンにとっては人間として断じて受け入れられないものだ」と評している。（翻訳・編集/川尻）