ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカのBRICS5カ国により創設された新開発銀行（NDB）のジルマ・ルセフ新総裁は13日、NDBは今後、持続可能な成長と包摂的な経済成長を進める分野でメンバー国に支援を提供していくと述べました。

NDBは2015年の創設以来、メンバー国のプロジェクトを累計で98件承認しており、その融資総額は約332億ドル（約4兆4000億円）に達しました。今年3月末までにはブラジルに対してプロジェクト22件・総額約62億ドル分を、中国にはプロジェクト24件・総額約90億ドル分を承認しました。融資対象の重点はクリーンエネルギーとエネルギー効率、交通インフラ、水と衛生施設、環境保護、社会インフラとデジタルインフラなどの分野です。

NDBの特徴の一つに、自国通貨建ての融資があります。今年3月末時点では、メンバー国の自国通貨による融資総額がNDBの融資総額の21．5％を占めました。

NDBは2021年にバングラデシュ、エジプト、アラブ首長国連邦、ウルグアイをメンバー国として受け入れました。（提供/CRI）