2023年4月14日、紅星新聞は、陝西省の大学で教師が自殺し、生前「上司に脅されていた」とのメッセージを残していたことを報じた。

記事は、同省にある陝西学前師範学院の教師という人物がSNS上に残した「学校の上司から数十万元の賄賂を渡された上で、悪いことをしろと強要された。やらなければ妻を殺して家庭をめちゃくちゃにすると仄めかされた。悪事は働きたくないので、自殺する」というメッセージがこのほどネット上で注目を集めたと伝えた。

また、この人物が同学院の音楽スクールの青年教師で、陝西省の音楽大学を卒業後にロシアで声楽の博士課程を学んだ経歴を持つプロの声楽家としての側面を持つとの情報を紹介。自身のSNSでは自身の舞台やリハーサルの様子を公開していたとした。

その上で、教師がすでに建物から飛び降りて命を断ったことが家族や学生の話で明らかになったと紹介。ある学生が「書き込みを見て驚き、それから先生が本当に亡くなったことを聞いてショックを受けた。先生はまじめな教員であるとともに優れたテノール歌手で、純粋に音楽を愛していたので尊敬していた」と語り、別の学生も「亡くなったことを聞いてとても苦しくなった。先生は2年前に結婚したばかりだった。学生に対してとても優しい上責任感が強く、学生から慕われていた」と話したことを伝えた。

記事は、同スクールの職員も「警察から11日に飛び降りで亡くなったとの連絡があった」と認め、学校で対策チームを立ち上げて事態の収集にあたるとともに警察の捜査に協力していることを明かしたほか、現地の警察当局も本件について捜査、処理を行っているとの回答があったことを伝えている。（翻訳・編集/川尻）