パンダが食べ物を喉につまらせた、飼育員が繰り出した「救命の技」とは?―四川省

Record China    2023年4月19日(水) 23時0分

拡大

ジャイアントパンダが餌を喉につまらせて苦しみはじめた。飼育員はすぐに駆け付け人に対するのと同様の応急処置を施した。パンダは無事に、餌を吐き出した。

四川省にある中国ジャイアントパンダ保護研究センター都江堰基地でこのほど、飼育しているジャイアントパンダの「青青(チンチン)」が食べていたニンジンを喉につまらせて苦しむ事態になった。飼育員がすぐに駆け付け、ハイムリック法と呼ばれる、人に対して広く行われる救命法を施したところ、青青はすぐにニンジンを吐き出した。

「青青」は2015年8月に生まれた。やんちゃな性格で、子パンダの頃は溝の中で転げまわるのが大好きで、いつも「ご尊顔」が泥だらけになっていた。そのため、「蔓越煤(マンユエメイ=石炭クランベリー)」のあだ名で呼ばれることも多くなった。

「青青」はこの日、ニンジンを食べていて喉に詰まらせてしまった。飼育員はすぐに気づいて駆けつけ、「青青」の背中を叩き、次に「青青」を後ろから抱きかかえて、両腕で突きあげるようにして横隔膜を圧迫するハイムリック法を施した。公開された動画では、「青青」がすぐにニンジンを吐き出したことを確認できる。

同件についてはネットユーザーから「ハイムリック法をぜひとも学びたい。人だけでなくパンダにも効果がある」「この用法を、中学校の教育課程に取り入れることを提案する」「だれもがハイムリック法を学ぶべきだ。備えあれば、憂いなし」といったコメントが寄せられた。

ハイムリック法は米国人医師・医学研究者のヘンリー・ハイムリック氏が1974年に発表した、外因性異物のため窒息しかけた人を救うための応急処置だ。横隔膜を上に押し上げることで肺の中の空気を吐き出させて喉の中の異物を吹き出させることを狙う。

ただし、現在のガイドラインは多くの場合、最初に咳をさせて異物を取り除く背部叩打法を試み、それでも除去できなかった場合にハイムリック法を試みることを推奨している。都江堰基地の飼育員は、背部叩打法から始めることを含めて、「青青」に対して正しい応急措置を施したことになる。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携