世界市場における「メイド・イン・コリア」の地位揺らぐー韓国メディア

Record Korea    2023年4月18日(火) 10時0分

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17日、韓国メディア・韓国経済は「韓国の過去10年間の輸出額増加率は中国の約半分、台湾の5分の1水準にとどまり、世界市場における『メイド・イン・コリア』の地位が揺らいでいる」と伝えた。

2023年4月17日、韓国メディア・韓国経済は「韓国の過去10年間の輸出額増加率は中国の約半分、台湾の5分の1水準にとどまり、世界市場における『メイド・イン・コリア』の地位が揺らいでいる」と伝えた。

全国経済人連合会が韓国、中国、日本、台湾の輸出競争力を比較・分析した結果、過去10年間で韓国の輸出額は5479億ドル(約73兆6194億円)から6836億ドルに増加し、増加率は24.3%となったが、中国は2兆501億ドルから3兆6045億ドルに75.8%増加、台湾が2167億ドルから4779億ドルに120.5%増加しており、増加率は韓国を大きく上回った。

とりわけ韓国の輸出を支える半導体が、中国と台湾に追撃されている。10年間で韓国の半導体輸出は164.6%増加したが、中国と台湾は191.1%と330.7%の増加率を記録している。韓国は輸出シェアも0.2ポイント下落し2.8%となったが、中国は3.3ポイント上昇の14.6%、台湾は0.7ポイント上昇の1.9%を記録している。比較した4カ国・地域内でシェアを下げたのは日本と韓国だけだという。韓国の輸出で最も大きな割合を占める電子機器(半導体含む)の場合、輸出シェアは0.4ポイント上昇の5.9%となっている。一方、中国は4.0ポイント上昇の26.6%、台湾は3.2ポイント上昇の6.5%だった。

専門家は「韓国輸出の競争力低下が続いている」「これまで半導体業況の良さに隠れていた問題が今、浮き彫りになっただけ」だと指摘する。人件費の上昇などを考慮すると、韓国は中国に比べ価格競争力が弱い。技術競争力でも台湾に追い上げられ、難しい状況に置かれているとしている。

韓国と中国の技術力格差も急速に狭まっている。韓国貿易協会が 2011~21年の産業競争関係の変化を分析した結果、中国より「相対的競争優位」にあった韓国の先端産業および中・高等技術水準産業の競争力が、最近は「競合」水準まで落ちていると確認されたという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「結局、人件費の差だよ。韓国は技術力で日本に追いついたが、結局、中国・台湾に追いつかれてしまった。技術が同等なら、人件費、税金の差で競争力を失う」「チャイナマネーで国を売る人間が増えた。技術流出で捕まえても罰則が軽い。国の技術力はどんどん下がり、意欲も落ちていく。産業スパイを厳罰にするしか道はないと思う」「技術を盗んだ中国のスパイと技術を売り渡した韓国人による合作だ」「中国で最も人気のある学科が科学で、若者の夢は起業だそうだ。一方、韓国は医者や公務員。これで国が発展すると思うか?」「随分前から予見されていたことだよ」などのコメントが寄せられている。

また、「大企業いじめ、北朝鮮に資金提供、人件費を上げて生産も就職もできなくする。これが前政権のしたことだ」「前政権の5年間でこの国は完全に駄目になった」など、文在寅(ムン・ジェイン)政権への批判の声も多く見られた。(翻訳・編集/麻江)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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