人民網日本語版 2023年4月18日(火) 19時30分
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中国原発の盧鉄忠会長は「中国の原子炉には世界をリードする安全運転記録がある」と述べた。写真は「華竜1号」世界モデルプロジェクトの福清原発5、6号機。
中国原子力工業集団(CNNC)の会員企業である中国原発の盧鉄忠(ルー・ティエジョン)会長はこのほどの独占取材に、「中国の原子炉には世界をリードする安全運転記録がある。中国原子力工業集団が所属する世界原子力発電事業者協会(WANO)の総合指数が満点の運転中の原子炉数で、すでに3年連続で世界をリードしている」と述べた。環球網が伝えた。
中国で運転中・建設中の原子炉は76基、設備容量は8100万kWで世界2位にランクインされている。WANOが発表した世界原子炉総合指数ランキングで中国は上位につけている。2022年、中国の運転中の原子炉の累積発電量は4177億8600万kWhで、中国全土の累積発電量の4.98%を占めた。計画によると、中国の原発設備容量は2035年に2億kW以上に達し、中国全土の発電量の10~15%を占める見込みだ。
「原発は安全、高効率、安定的で大規模応用が可能なクリーンエネルギーであり、中国のエネルギーをクリーン化、低炭素化モデル転換させるための重要な選択肢だ」。盧氏は、「中国の第3世代原子炉『華竜1号』の設備容量は116万kWで、毎年100億kWh近くをクリーンに発電し、中等先進国の100万人の年間生産・生活用電力の需要を満たせる。同時に標準石炭の消費量を312万トン、二酸化炭素(CO2)排出量を816万トン削減するのに相当し、7000万本の植林に相当する。中国初の原発である秦山原発が1991年に全面的に完成し運転開始し、中国独自の第3世代原子炉である華竜1号の世界1基目が全面的に完成し運転開始するまでの原子力累積発電量は3兆3000億kWhを超えており、CO2排出量を24億トン以上削減したのに相当する」と説明した。
CO2排出量ピークアウト・カーボンニュートラル(ダブル炭素)を背景とし、中国の原子力事業は新たな発展のチャンスを迎えている。第20回党大会報告は、「原発を積極的に安全に秩序正しく発展させる」と明記した。原子力発電を発展させることは、中国の社会・経済の持続的な発展、人々の美しい生活の需要、ダブル炭素の目標を実現するための必然的な選択だ。盧氏は、「中国の原子力の単一的なものから全方位型サービスへの高度化・発展をより良く実現するためには、独自の原発技術の安全性と経済性を持続的に高め、原発設備容量の安定的成長を推進し、原発建設の空間的配置を最適化し、原子力総合利用を推進するなど、各方面の取り組みが必要だ。また天然ウランの保障能力の向上も重要だ」との見方を示した。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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