インドネシアが台湾にいる同国人35万人の撤収計画を策定―台湾メディア

Record ASEAN    2023年4月20日(木) 7時0分

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18日、環球時報は、インドネシア政府が台湾有事の際の邦人撤収計画を策定したと報じた。写真は台北。

2023年4月17日、台湾メディアの中国時報は、インドネシア政府が台湾有事の際の邦人撤収計画を策定したと報じた。

記事は、インドネシア紙コンパスの報道を引用する形で報道。インドネシア外務省国民保護局長が台湾海峡の緊張に引き続き注視する姿勢を示すとともに「さまざまな可能性を防ぐため、駐台北経済貿易代表処とともに有事対応計画を制定した」と明かしたことを伝えた。そして、四方を海に囲まれた台湾には現在35万人のインドネシア人が滞在しており、有事の際の引き上げ作業は空路、海路の封鎖という大きな困難が伴う可能性があるとした。

また、コンパスが報じた内容として、台湾周辺地域の安定がインドネシアにとって非常に重要であり、台湾で働く外国人のうちインドネシア人が最も多くなっていること、21年におけるインドネシアの輸出額2280億ドル(約31兆円)のうち、830億ドル(約11兆円)が台湾向けであり、同じ年の同国の国内総生産(GDP)に占める割合が7%に達すること、さらに台湾海峡が同国のサプライチェーンや航路にとって非常に大きな役割を持っており、有事となれば多くの貨物輸出が滞るリスクがあることなどを紹介している。

さらに、フィリピン政府も昨年8月に台湾在住の邦人15万人の撤収に関する応急計画を立て、先日は「15万人の安全を守るため」として米国に対し台湾に近い2カ所を含む4カ所の軍事拠点を開放したとの報道を伝えた。

記事は、台湾が現在インドネシア、ベトナム、フィリピン、マレーシア、モンゴルの労働者を受け入れており、このうち東南アジアからやってくる人の数は1990年代の3000人から昨年には70万人近くにまで増えていることを併せて紹介した。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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