中国・上海モーターショーは「EV一色」、出遅れた日系各社も新モデル投入し巻き返し図る

Record China    2023年4月22日(土) 6時0分

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中国で上海国際モーターショーが開幕した。内外の1000社超の自動車関連企業が出展したが、ほぼEV一色。EVで出遅れた日系各社も新モデルを投入し、巻き返しを図っている。

中国・上海市で世界有数の自動車展示会である2023年上海国際モーターショーが18日から27日までの日程で開幕した。中国や日米欧などから1000社超の自動車関連企業が出展したが、ほぼ電気自動車(EV)一色。EVで出遅れた日系各社もそろって新モデルを投入し、巻き返しを図っている。

中国国際電視台(CGTN)などによると、今回のモーターショーのテーマは「自動車業界の新時代を抱擁」で、EVの最新トレンドが焦点。中でもドイツ・BMWや中国・BYD比亜迪)などEV業界をリードする企業の出展モデルはすべてEVだ。上海税関の調べによると、届け出られた輸入車出展品の総金額は2500万ドル(約33億円)に達し、21年の第19回上海モーターショーに比べて、出展品は34%、金額は19%増えた。

会場には四つ葉のクローバーの形をした国家コンベンションセンターにある13のパビリオンが使用され、うち9パビリオンは世界の最新乗用車モデルの展示に使われる。3パビリオンは最先端の自動車技術とサプライチェーン製品の展示用とメディアエリアで、関連するサービス業務を提供するパビリオンもある。

中国自動車工業協会が11日発表した3月の新車販売台数は前年同月比9.7%増の245万1000台。前年実績を上回るのは2カ月連続だったが、日系各社は販売低迷が目立った。

1~3月の中国市場における新車販売ではトヨタ自動車が前年同期比14.5%減、ホンダが37.7%減、日産自動車が36.8%減。BYDの同時期の新車販売は約2倍と好調だったのに対し、EVのラインアップが少ない日系各社は相対的に厳しい状況に置かれている。

中国政府がEVを含む新エネルギー車(NEV)の普及を国策として推し進める中、トヨタ、日産、ホンダの日系大手3社は今回のモーターショーをにらんでそれぞれスポーツ用多目的車(SUV)の新車種などを公表した。

トヨタはEVシリーズ「bZ(ビーズィー)」の新型2モデルを初公開。24年の中国市場での発売を予定する。日産はEVのコンセプトカー「Arizon(アリゾン)」を初めてお披露目した。中国市場に合わせて開発した現地で人気のSUVで、グプタ最高執行責任者(COO)はモーターショー会場で国内外メディアに「中国の顧客ニーズを満たす」と述べ、26年までにFVとハイブリッド車(HV)を計7車種投入する計画を明らかにした。

ホンダはEVシリーズ「e:N(イーエヌ)」の第3弾のコンセプトカー「SUV序」を初公開。来年中の発売を予定する。さらに中国市場で35年までに同社の新車販売すべてをEVにする計画を表明した。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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