24隻!1-3月の世界の自動車運搬船注文を中国がすべて受注―中国メディア

人民網日本語版    2023年4月23日(日) 9時0分

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自動車運搬船の新造船受注の状況を見ると、静かに変化が起きている。

新エネルギー自動車の輸出が勢いを保ち、関連産業も発展している。自動車運搬船の新造船受注の状況を見ると、静かに変化が起きている。中央テレビニュースが伝えた。

上海の造船工場では、自動車7600台を積載できる自動車運搬船が、ブロックごとの建造を終え、船台の上でブロック搭載と接合作業が行われていた。チーフ加工技術者の朱錦標(ジュウ・ジンビャオ)さんによると、「新エネ車の輸出がますます増えている。同時に、新エネ車運搬では安全に対する要求が従来のガソリン車に対するものと異なるため、この船の設計では、エリアを別々に区切り、さまざまなタイプの車両を積めるようにした」という。

現在、自動車の遠洋輸送で主に使用されるのは5000-6000台クラスの自動車運搬船だ。自動車輸出の増加に伴って、自動車運搬船の新規受注では大型船舶が主流になった。朱さんは、「建造中の7000台クラスの自動車運搬船は数隻あり、これ以外にさらに大型の9000台クラスの注文も受けている」と明かした。

中国船舶工業産業協会がまとめた統計では、今年第1四半期(1-3月)には、世界の自動車運搬船の新造船発注量は全部で24隻になり、これをすべて中国企業が受注した。

一部航路で積載量が不足

複数部門が協力して新エネ車輸出をサポート 造船の注文は増え続けているが、巨大な自動車運搬船の建造には一定の時間がかかる。よって、市場で稼働する自動車運搬船の輸送力は今なお供給不足が続いている。

広東省東莞市の物流企業を取材すると、従業員が船の出港日を決め、船腹(積載量)を確保するために電話で盛んにやりとりをしていた。責任者の洪憲林(ホン・シエンリン)さんは、「今、多くの航路で船腹にはゆとりがあり、輸送費も昨年の一番高かった時期より安くなった。今年は去年に比べ、輸送費が大体5-10%値下がりしている」と話した。

洪さんは続けて、「これは主にコンテナ輸送によって自動車の輸送力不足が緩和されたためだ。しかし新エネ車に搭載された動力電池は危険物で、コンテナ輸送には複雑さがある。そこで新エネ車メーカーは自動車運搬船を選びがちだ。こうしたことから新エネ車の輸出が最も盛んな欧州航路で、船腹は引き続き不足している」と話した。

新エネ車輸出を保障するため、中国国内の主要な港湾が相次いで輸出自動車の監督管理スペースを設け、新航路を開通した。長江沿岸にあるメーカーは「海路と水路など水運を組み合わせた輸送」を通じ、通関一体化を利用し、国内貿易の自動車運搬船から対外貿易の自動車運搬船への切り替えをふ頭ですぐに行うなどして、スムーズな輸出が可能になった。

深セン市はこのほど、深セン港を経由して海上輸送で輸出される対外貿易の自動車とRO-RO船の航路・運航をサポートする関連プランを打ち出し、自動車メーカーが深セン港から車両を輸出することを奨励する方針を明らかにした。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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