デジタル人民元による給与の支給、その使用感は?―中国メディア

人民網日本語版    2023年4月26日(水) 14時30分

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「江蘇省常熟市は現役の公務員を対象に、給与を全額デジタル人民元で支給する」というニュースが、広く議論を引き起こした。

「江蘇省常熟市は現役の公務員を対象に、給与を全額デジタル人民元で支給する」というニュースが、広く議論を引き起こした。「デジタル人民元の形で給与をもらうのはどんな感じだろう」と、多くのネットユーザーは興味津々だ。

デジタル人民元で給与を支給するとは、雇用機関が従業員の給与をデジタル人民元の形で従業員個人の仮想通貨ウォレットに送金することを指す。実際、昨年から複数の都市でこうした試みが行われている。江蘇省太倉市は昨年からデジタル人民元で給与を支給しており、蘇州市の複数の管轄エリアもデジタル人民元で給与を支給している。

デジタル人民元の給与を受け取るのは、これまでと何が違う?

湖南省出身の亦菲さんは、「自分の勤め先がデジタル人民元での給与を支給するようになってすでに1年がたつ。デジタル人民元でもらっても難しい操作はなく、デジタル人民元アプリをダウンロードするだけでいい」と話した。

蘇州市のある事業機関の取材対象者は、「デジタル人民元で給与をもらった後、デジタル人民元を手数料なしで銀行口座に移し替えることができる。これまでと同じように、デジタル人民元で直接消費することもできれば、支付宝(アリペイ)や微信(WeChat)でデジタル人民元を使うこともできる」と話した。

多くの人の目には、応用シーンが絶えず広がるにつれ、デジタル人民元で支給された給与の使用感はより便利でスピーディーなものになったと映っている。

例えば同省揚州市では、市民がデジタル人民元ウォレットで子どもの学校の給食費を直接払うことができるようになった。蘇州市でもガス・水道・電気料金の一部がデジタル人民元で払えるようになった。複数の大型の公共駐車場ではデジタル人民元による決済が実現した。蘇州久光百貨など複数の大型商業施設ではデジタル人民元決済業務が行われている。

また、各地がデジタル人民元の応用推進に力を入れるにつれ、デジタル人民元の使用シーンがますます増えている。

北京市出身の雨朝さん(仮名)は、「以前に銀行で個人のデジタル人民元ウォレットを開設した時に銀行から20元の紅包(ラッキーマネー)をプレゼントされた」と述べた。多くの都市が「仮想通貨のラッキーマネー」を打ち出し、複数の消費シーンで使えるようになった。また、デジタル人民元を使って商業施設で買い物をすると、お得なキャンペーンが行われていることも多い。(提供/人民網日本語版・編集/KS)


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