CRI online 2023年4月26日(水) 22時50分
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中国の研究チームは「祝融号」データから火星に水が存在する新たな証拠を発見しました。
火星表面に水はどのように存在していたのかは、火星の居住可能性を左右する重要な科学的要因です。中国地質大学(武漢)は25日、同校の肖龍教授が率いる研究チームの科学研究の新たな成果を発表しました。遠い過去に、火星表面に水が存在していたことを示す最新の証拠を探し当てたということです。
中国の火星探査ミッションで使用されている「天問1号」探査機に搭載された火星探査車「祝融号」は2021年5月に火星のユートピア平原に着陸しました。研究チームのメンバーで、地質探査・評価教育部重点実験室の趙健楠副研究員によると、研究チームは「祝融号」から得たデータを基に、調査ルート上の横断風成リッジ(TAR)表面の地形的特徴を細かく再現することで、火星のTAR表面に小さな多角形の裂け目があることを初めて識別しました。同時に、その場のスペクトルデータと照らし合わせて解読することで、これらの裂け目が分布しているエリアの表面に石膏などの含水硫酸塩鉱物が存在する可能性があることを発見しました。これは、これらの多角形の裂け目が形成されるプロセスにおいて、水が重要な役割を果たしていたことを意味します。
趙副研究員は、「火星からはまだサンプルが回収されていないため、火星での過去の水の活動が具体的にいつ頃あったのかは現時点では確定できない。中国は2030年頃には火星からサンプルを採取して地球に持ち帰り、研究する予定なので、その時には、火星でどのように水が形成され、現在どんな状態で存在しているのかがより明白になるだろう」と述べました。(提供/CRI)
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