中国自動車市場に変革、日系メーカーは存亡の危機に―中国メディア

Record China    2023年4月28日(金) 12時0分

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27日、新浪汽車は、新エネ車へのシフトが急速に進む中国自動車市場で、日系ブランドが厳しい状況に追いやられつつあるとする文章を掲載した。写真は山東省済南市の斉魯モーターショー2023。

2023年4月27日、中国メディアの新浪汽車は、新エネ車へのシフトが急速に進む中国自動車市場で、日系ブランドが厳しい状況に追いやられつつあるとする文章を掲載した。

文章は中国国内の自動車市場について、各メーカーによる値下げ競争の中でも消費者は様子見の姿勢を崩しておらず、3月の市場は全体的に見ると低調だったものの、新エネルギー車は引き続き好調で生産台数が前年同期比44.8%増の67万4000台、販売台数が同34.8%増の65万3000台に達したと紹介した。

一方で、同月のトヨタの中国新車販売台数は同18.5%減の13万6400台、ホンダは同18.8%減の8万2000台、マツダに至っては同46.17%減の6000台と日系ブランドが大不振にあえいでいると指摘。「これらのデータからは、中国国産新エネ車の台頭に伴い、日系に代表される既存メーカーが徐々に中国市場を失いつつあることが容易に見て取れる」と評した。

そして、新エネ車の時代を迎えつつある中で従来の日系ブランド車は「すでに何の強みを持たなくなった」とし、テスラBYDをはじめとする米中の新エネ車ブランドがより環境に優しく、経済的で、内装や車内空間、乗り心地、インテリジェントなシステムといった点で化石燃料車を大きくリードするようになったのに対し、日系車は「マンネリ化した内装、いささか時代遅れの車載システム、機械的な乗り心地」であると断じた。

また、日系メーカーは数十年蓄積してきた複雑極まりない内部産業チェーンの利益構造が足かせとなり、現代の新エネ車の生産にマッチした生産体制へのモデルチェンジが非常に困難であることも指摘。それでも一定の競争力を維持するであろうこと、中国企業との長きにわたる深いつながりや合弁企業が多くの雇用を創出していることなどから少なくとも短期間のうちに日系メーカーが中国市場から撤退するようなことはないものの、中国メーカーとの差はさらに拡大し、生存空間がますます狭まることになると予測した。

文章は最後に、中国ブランドの台頭、消費者のテイストの変化、政治的な要素など試練やリスクが山積する中国市場で日系メーカーが生き残って行くためには「市場のニーズや変化に適応し、消費者によりよい製品とサービスを提供する努力をすることが必要だ」と結んでいる。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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