2023年5月1日、楚天都市報の微博アカウント「極目新聞」は、メーデー連休に入って利用者が激増した湖北省武漢市の地下鉄で改札を省略する措置が取られたと報じた。

同アカウントによると、同市地下鉄では4月28日から3日間連続で1日の利用客数が過去最高を記録し、30日には延べ519万100人が利用したと紹介。特に利用客が多くなった5号線の司門口黄鶴楼駅では30日午後8時50分ごろから約2時間、入場時の改札を取りやめ、到着駅での出場時に司門口黄鶴楼駅からの運賃を自動で差し引く措置を取ったと伝えた。

微博では改札省略措置が取られた当時の同駅の様子を撮影した画像を公開するネットユーザーも見られ、画像からは駅の構内や周辺が人で埋め尽くされている様子がうかがえる。

この状況について、中国のネットユーザーは「観光でやって来た人たちに今日は譲るよ。武漢旅行をぜひ楽しんで！」「ワイ、自宅で高みの見物」「近所の人気のない公園をのんびり散歩で高みの見物」「1号線の江漢駅界隈もこの30年で一番人が多かったけど、改札省略にはならなかったな」「そういえば上海万博の時も同じようなことをしていたな」「ハルビンなんて改札を省略するどころか、駅から締め出されたぞ」といったコメントを残している。

また、「ラッキーなことにこの変態的な光景の現場に居合わせた」というユーザーは「押し寄せてくる猛烈な人の波を見て、脳みそに水が入って息ができなくなるような感覚だった」と独特の表現で感想を語った。さらに「どうしていっそのこと全部改札をなしにして無料開放しないのか」と疑問を呈するユーザーも見られたが、これには「ただでさえこんなに人がいるのに、無料にしたら一体どうなるのか……」といったツッコミが寄せられた。（翻訳・編集/川尻）