中国、ハイエンド船舶市場を攻略へ―香港メディア

Record China    2023年5月9日(火) 5時0分

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香港ニュースポータルの香港01はこのほど、「中国がハイエンド船舶市場を攻め落とそうとしている」とする記事を掲載した。写真は中国のLNG運搬船「崑崙」。

香港ニュースポータルの香港01はこのほど、「中国がハイエンド船舶市場を攻め落とそうとしている」とする記事を掲載した。

記事はまず、4月に造船世界最大手の中国企業、中国船舶集団(CSSC)が仏海運大手のCMA CGMから大型コンテナ船16隻の建造を受注したこと、受注総額は210億元(約4097億円)強で、中国造船業界で単発のコンテナ船事業の受注額として過去最大級であることを取り上げた。

さらに、2022年に中国で完成した船の載貨重量トン数(DWT)は世界の47.3%、新造船受注量は同55.2%、手持ち工事量は同49.0%をそれぞれ占め、同年まで13年連続で世界一を維持していること、今年1~2月の新造船受注量は世界の62.8%を占めていることにも触れた。

記事によると、中国の造船業はハイエンド船舶への「アップグレードとモデルチェンジ」に向かい、大型クルーズ船、大型液化天然ガス(LNG)船、空母の三つを指標としている。

記事は、ロシア産ガス代替需要で世界でLNG運搬船の発注が急増していることに触れ、「LNG船舶分野をリードしてきたのは韓国で、現在においても最も主要な製造国であるが、近年は中国が着実に追い上げている」と指摘。CSSCが上海と大連で計約380億元(約7414億円)を投じてそれぞれ新工場を建設中で、LNG運搬船など成長分野の生産能力を高める計画であること、22年に中国の造船企業が建造を受注した大型LNG運搬船は過去最多の57隻で、21年の11隻から数倍になり、世界シェアの3分の1を占めていること、中国国内でLNG運搬船を建造できる造船所の数が過去1年間に五つにまで増えたことを取り上げた。

そして、韓国の造船大手、大宇造船海洋の広報担当者のコメントとして、「韓国の生産能力がほぼ満杯であるため、一部の顧客が中国の造船所に流れている。われわれの競争力への直接的な影響については懸念していないが、中国メーカーは経験と専門知識を積み重ねていくだろう。より多くのLNG船を建造するにつれて技術も向上する。長期的には、われわれと彼らの間の技術的ギャップは縮小することになるだろう」と伝えた。(翻訳・編集/柳川)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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