2023年5月4日、中国メディアの上観は、岸田首相の韓国訪問に際し、韓国政府が最高レベルの警備体制を取ると報じた。

記事は、岸田首相が7日から2日間の日程で訪韓するとした上で、韓国・聯合ニュースの4日付報道を引用。韓国大統領室が同日発表した情報として、韓国政府が最高レベルの体制で警備に当たることを決定したと伝えた。

そして、韓国政府による最高レベル警備サービス対象の国家元首リストに日本の首相は含まれておらず、今回の警戒態勢は慣例を破るものだと紹介。韓国メディアが、安倍晋三元首相の銃撃事件、岸田首相の演説現場で起きた爆発物事件のほか、日本の歴史問題への立場に対する韓国国内の反発といった国内外の状況を考慮したものと分析したことを伝えた。

記事は、日韓両国間のシャトル外交が12年ぶりに再開することを示す今回の岸田首相の訪韓について、7日に行われる尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領との日韓首脳会談の重点は国の安全保障と経済協力に置かれる見込みだと紹介。米ニューヨーク・タイムズが「近年、米国はパートナーを動員して共通の脅威に対処する際、東アジアの盟友間における外交的和解がかつてなく必要になっていることを認識してきた」とし、日韓関係の修復が米国にとって大きな意味を持つとの認識を示したことを伝えた。（翻訳・編集/川尻）