習近平中共中央総書記（国家主席、中央軍事委員会主席、中央財経委員会主任）は5日午後、第20期中央財経委員会第1回会議を開催し、「新たな中央財経委員会の活動をしっかりと行い、現代化産業体系の構築加速に関する問題を検討し、質の高い人口発展で中国式現代化を支えることに関する問題を検討する」ことを強調した。新華社が伝えた。

習総書記は会議で重要談話を発表し、「新たな中央財経委員会は経済政策に関する重大方針策定という役割を引き続きしっかりと発揮し、経済政策に対する党中央の集中的かつ統一的指導をさらに強化・改善する必要がある。現代化産業体系は現代化国家の物質的技術基盤であり、経済発展の重点を実体経済に置き、第2の百年奮闘目標達成のために力強い物質的支えを提供しなければならない。人口発展は中華民族の偉大な復興という大事に関わっており、人口の全体的資質の向上に力を入れ、質の高い人口発展で中国式現代化を支えなければならない」と強調した。

会議では以下の点が指摘された。

▽実体経済を支えとする現代化産業体系の構築加速は、中国が今後の発展と国際競争において戦略的主体性を持てるかどうかに関わる。人工知能（AI）など新たな科学技術イノベーションの波を把握し、人と自然が調和した共生という要求に適応し、整った産業体系と関連能力の高さという優位性を維持・増強し、世界のイノベーション要素を効率よく結集させ、産業のスマート化・グリーン化・融合化を推進し、完全性・先進性・安全性を備えた現代化産業体系を構築する。実体経済に重きを置くことを堅持し、実体経済からの離脱と仮想経済への転換を防止する。

▽安定を維持しながら前進し、順を追って進めることを堅持し、規模の大きさや外国の物ばかりを追い求めてはならない。

▽第三次産業の融合的発展を堅持し、分断と対立を避ける。

▽伝統産業のモデル転換・高度化の推進を堅持し、「ローエンド産業」の単純な淘汰と見なしてはならない。

▽開放・協力を堅持し、「門を閉ざして車を作る」ような客観的状況を無視して主観のみに頼って物事を進めてはならない。 また、会議では、「現在中国の人口発展には少子化や高齢化、地域人口増減分化という傾向・特徴が見られる。こうした中国の人口発展の新たな状況を全面的に認識し、正しく捉えなければならない。強国建設と民族復興という戦略的方針に着眼し、新時代の人口発展戦略を整備し、人口発展の新たな常態を認識し、これに適応し、導いて、人口の全体的資質の向上に力を入れ、適度な出生水準と人口規模の維持に努め、資質が優れ、総量が十分で、構造が最適化され、分布が合理的な現代化人的資源の育成を加速させ、質の高い人口発展で中国式現代化を支える必要がある。系統的観念で人口問題を統一的に計画し、改革・革新によって質の高い人口発展を後押しし、質の高い人口発展と人民の質の高い生活とを密接に結び付け、人の全面的発展と人民全体の共同富裕を促進する必要がある」という点が強調された。（提供/人民網日本語版・編集/AK）