竹産業は、中国の農村振興の重点産業の一つです。国家林草局の最新の統計によりますと、現在、中国の竹産業の年間生産額は3600億元（約7兆円）を超え、急速な発展から質の高い発展へと転換しつつあります。

楠竹の郷である湖南省益陽市桃江県は、タケノコの収穫と加工で忙しい時期を迎えています。成長が早く劣化しやすいタケノコは、これまで、収穫から1日経つと本体の6割の部分が固くなり、食べられなくなっていました。この「鮮度保持の難しさ」が、タケノコ産業の発展のネックとなっていました。しかし昨年、地元の農業部門の主導によって、産地の多くの協同組合が農産物の冷蔵保存施設を建設し、メンマの鮮度問題を解決することができました。

また、現地では3級のEC公共サービスシステムが確立され、行政村の電子商取引（EC）公共サービスサイトのカバー率100％を実現しています。農村部のECやオンラインライブ配信といった新手法により、桃江県のタケノコはネットで人気商品となりつつあり、販売範囲もさらに拡大しています。新鮮なタケノコは、さまざまな加工によって10種類以上のタケノコ製品となり、オンラインとオフラインで全国各地や日本、米国などの国際市場にも販売されています。（提供/CRI）