韓国の人気ガールズグループBLACKPINKがタイ・バンコクで開催するコンサートについて、タイ華字メディア・星暹伝媒は7日、「チケットが高くて買えない」との抗議の声が地元ファンから寄せられたと報じた。

同メディアによると、今回のコンサートはワールドツアー「BORN PINK」のアンコール公演として今月27、28日に開かれる。最も高いチケットは1万4800バーツ（約5万9000円）。これが地元ファンを驚かせ、タイの消費者保護当局に抗議を寄せる動きまで起きた。

同メディアは「実際、3月4日にマレーシアで行われた公演で最も高価なチケットは1888リンギット（約5万7000円）とマレーシアの最低賃金水準を超えただけでなく、韓国での価格の2倍だった」と指摘し、こうした状況にタイの政治家がSNS上で「チケット価格を見て非常に驚いた」「国が介入してチケット価格を規範化すべきだ」との意見を表明したことを紹介。また、ファンによる抗議を受けた当局が「コンサートの価格に明確な規定はなく、買い手と売り手の間の話し合いでしか決められない。現時点で価格決定に関与することはできない」と回答したことを伝えた。

タイメディアのMGR Onlineは、「2023年、韓流アイドルのタイ公演のチケット平均価格は5270バーツ（約2万1000円）で、コロナ前の19年に比べ17．9％、10年前の13年からは59．6％上昇している」とのデータを報じたという。

星暹伝媒はまた、業界関係者の話として「10年前と比べると、当時のコンサートの費用はスポンサーが約70％を負担していた。現在は30％に届いておらず、チケット価格の上昇を招いている」と伝えた。（翻訳・編集/野谷）