人民網日本語版 2023年5月9日(火) 15時30分
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5月に入ってトロピカルフルーツの旬がやってくると、ドリアンの流通量が徐々に増加し、価格も出回り始めの頃に比べれば手が出しやすくなった。
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匂いは強烈でも、食べるとおいしく、ねっとりした独特の口当たりで「果物の王様」と呼ばれるドリアンは、中国のフルーツ市場と消費者の間で非常に人気がある。値段が高いのがネックだが、5月に入ってトロピカルフルーツの旬がやってくると、ドリアンの流通量が徐々に増加し、価格も出回り始めの頃に比べれば手が出しやすくなった。中央テレビニュースが伝えた。
4月初めには1キロ当たり100元(約1950円)だったドリアンは、メーデー5連休が終わると半分以下に値下がりするようになった。複数の地域のネットユーザーによると、果物店やスーバーでは、ドリアンの価格は500グラム当たり20元(約390円)前後まで値下がりしたところが多く、100元ほど出せばまるごと1個買えるようになったという。
5月から8月にかけてドリアンは旬を迎え、その販売も最盛期を迎える。現在、市場にはドリアンが大量に出回っており、今の「高品質で低価格」の流れは今後も続きそうで、価格は低下の一途をたどる可能性がある。
今年はドリアンがなぜこれほど安いのか。タイのドリアン輸出業者によると、高速鉄道「中国ラオス鉄道」が開通してから、ドリアンの中国への輸出にかかる時間が大幅に短縮された。これまでは海上輸送約7日、道路輸送約5日かかっていたのが、同鉄道の開通によりタイから中国雲南省昆明市までわずか3日で輸送できるようになった。タイメディアによると、タイのマープタープット駅から中国広東省広州市に向かう「ドリアン専用列車」は、タイから中国への果物輸送の最短記録を更新し、輸送中のロスも大幅に低下したという。
タイ商務省がまとめた統計では、2022年のタイのドリアン輸出総量に占める中国の割合は96%以上だった。中国ラオス鉄道の後押しを受け、今年のタイのドリアン輸出額は再び過去最高を更新することが予想される。
ドリアンだけではない。真っ白でプリプリした甘い果肉のマンゴスチン、みずみずしい果肉のロンガン、濃厚な香りと甘さのマンゴーなど、東南アジアがフルーツの旬を迎えると、タイ、ラオス、ベトナム、シンガポールなど東南アジアの複数の国のトロピカルフルーツも一番おいしい季節に突入した。4月から、ドリアン、パイナップル、マンゴスチン、ロンガン、グレープフルーツなどのトロピカルフルーツが市場に大量に出回るようになり、フルーツ専用列車は連日、中国ラオス鉄道経由で中国にやってきて、昆明、成都、広州などの大都市に旬の味を運んでいる。今年のメーデー5連休には、同鉄道が運んだ輸入トロピカルフルーツは1万1000トンに達し、中国の「果物かご」をバラエティーに富んだものにした。多くの果物が旬を迎える夏のシーズンに大きな期待がかかっている。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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