中国の列車内で殺人事件、保安検査に穴?―中国メディア

Record China    2023年5月9日(火) 18時0分

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8日、新京報は、乗車前に手荷物検査が行われているはずの中国の列車内で刃物による殺人事件が起きたことについて「保安検査に穴があるのでは」とする文章を掲載した。

2023年5月8日、中国メディアの新京報は、乗車前に手荷物検査が行われているはずの中国の列車内で刃物による殺人事件が起きたことについて「保安検査に穴があるのでは」とする文章を掲載した。

文章は、今月4日に武昌発恵州行きK435号急行列車内で男性が刃物を持った人物に殺害されたとの情報がネットで拡散していることについて、同列車を管轄する広州鉄路公安局衡陽公安所が7日に事実であることを認めるとともに、容疑者が2010年と11年に麻薬の強制離脱措置を受け、14年と17年にはそれぞれ刃物で他人を傷つける事件を起こしていたことを明らかにしたと伝えた。

そして、昨年7月1日に施行された鉄道旅客の持ち込みおよび託送禁止、制限品目リスト」では、旅客の管制刀具(殺傷性の高い刃物)の持ち込み、託送を禁止しているほか、刃渡り6センチを超える日用刃物の持ち込みも禁止していると指摘。一部の駅ではこれ以上に厳しい保安検査基準を設けており、「爪切りやカミソリ、キーホールダーのミニナイフですら持ち込めない」ケースもあると紹介した。

その上で「犯人はいったいどんな刃物を持って列車内で人を殺したのか。規定に反する刃物を持っていたとしたら、どうして保安検査を通過できたのか。疑問についてしっかりと調査の上で説明することが、鉄道の保安検査について規定する当局の果たすべき責任だ」と指摘した。

また、死亡した男性の遺族が「事件当時、乗務員が救急箱の鍵を持参し忘れる不手際があったのではないか」と疑問を呈しているとも紹介。負傷直後の正しい応急処置が命を救えるかどうかの大きな要素になるとした上で「このようなレベルの低いミスはあってはならないこと」と指弾。列車の乗務員は常に危機感をもって職務に当たるべきだと論じた。

文章は、新型コロナ関連の厳しい規制が緩和されたことで市民の外出、旅行の意欲が顕著に高まる中、運輸当局の安全管理意識も一層高める必要があるとした。(翻訳・編集/川尻


※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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