Record China 2023年5月14日(日) 13時0分
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中国のニュースサイト・捜狐にこのほど、「アニメ『Dr.STONE』評価が二極化、勉強好きはハマる、勉強嫌いはハマらない?」と題する文章が掲載された。写真は「ドクターストーン」微博アカウントより。
中国のニュースサイト・捜狐にこのほど、「アニメ『Dr.STONE(ドクターストーン)』評価が二極化、勉強好きはハマる、勉強嫌いはハマらない?」と題する文章が掲載された。
文章は最初に、「週刊少年ジャンプはアニメ・漫画界の大物として、リリースされた漫画は今まで日本の発行部数の最高記録を保持している」とし、ジャンプの三大作品として「BLEACH(ブリーチ)」、「NARUTO(ナルト)」、「ONE PIECE(ワンピース)」の名を挙げ、「日本漫画の担い手と言ってもいいほど、その発展をピークまで押し上げた」と評した。また、「『ブリーチ』、『ナルト』、『ワンピース』はファンの間ではジャンプの『旧三本柱』とも呼ばれており、旧と呼ばれるものがあるからには、当然新しい柱もある」とした上で、「鬼滅の刃」「ドクターストーン」「約束のネバーランド」「ぼくたちは勉強ができない」の4作品を挙げた。
文章は、現在ファンが期待を寄せているこの4つの漫画は全て完結しているとした上で、「ジャンプの『新しい柱』と呼ばれるこれらの作品の表現はそれぞれ異なっている」と指摘。「『鬼滅の刃』の成功は多くを語る必要はないだろう。この作品の発行部数は一時期『ワンピース』を超えたことがある。『ドクターストーン』はその他2つの漫画(『約束のネバーランド』、『ぼくたちは勉強ができない』)と比べても良作ではあるが、『鬼滅の刃』との差はあまりにも大きく、盛り上がりにも欠け、ファンの評価は二極化している」と述べ、「これは一体なぜなのだろうか」と疑問を提起した。
「ドクターストーン」は突如発生した謎の光により、全人類が石化するところから始まる。約3700年後、科学好きで超人的頭脳を持つ高校生である主人公、「石神千空(せんくう)」が仲間と共に文明を失った「石の世界(ストーンワールド)」でゼロから文明を作り直す科学アドベンチャー作品だ。この春から放映されている第3期では、千空が仲間と共に船を使い、人類未踏の地を目指し冒険する「大航海時代」の幕が切って落とされた。
文章は、「科学ものとしての『ドクターストーン』に多くの人々、特に『勉強嫌い』の人々は一瞬にして興味を失ってしまった」とした上で、「ジャンプで最も成功しているジャンルは、熱血アドベンチャー作品がほとんどで、『ドクターストーン』のイメージは『科普(科学の普及)』の2文字しかない。科学もの自体はマイナージャンルであり、『ドクターストーン』はさらに多くの分野を含んでいる。たとえば、力学、化学工業、金属加工、土木、情報学、医療・薬学などだ」と指摘し、「圧巻だ」と評した。
そして、「ドクターストーン」には数理・理化学の知識が随所に含まれており、「一瞬にして一部の人々を混乱させる」と説明。「特に『勉強嫌い』を自称する層はもともと勉強が好きではなく、さらに難解な言葉や一連の化学方程式を見ればなおさら興味を失う。『ドクターストーン』は『鬼滅の刃』の4分の1しか再生数がなく、1話か2話を見て視聴をあきらめる人がかなりいたのもうなずける」と考察した。
また、「『ドクターストーン』の評価は二極化しており、勉強好きたちは貴重な素晴らしい科学ものだと考えている。興味がない人もいれば、熱心な『勉強好き』のように当然この作品が好きな人もいるだろう」とし、「この勉強好きたちにとって、『ドクターストーン』を見ることはまさに新大陸を発見したようなもので、毎エピソードを見るたびその数だけの喜びがあり、収穫もある。なにしろ子ども向けの科学ものとは異なり、多くの理系ファンにとって『ドクターストーン』は、まさに彼らのためだけに作られたようなアニメなのだ」と述べた。
一方で、文章は視聴者の親たちの存在についても言及。「保護者たちのジレンマとして挙げられるのが、『ドクターストーン』の実験の一部はかなり危険な点だ」とし、「アニメといえば保護者という層を避けられないのは当然で、多くのアニメが短命なのは保護者たちからのクレームという場合も少なくない。『ドクターストーン』について保護者たちは、子どもたちの教育に非常に大きな役割を持っていることを肯定している。例えば、硝酸カルシウムの用途の多さ、コウモリのふんは硝酸を生み出すことが可能など、適当に何話かを見てもすぐに知識を増やせる」と述べた。
同時に、「『ドクターストーン』の中の化学実験の一部は、特に好奇心の強い子どもたちによってまねされるのを保護者たちは恐れている」とし、その理由を「『ドクターストーン』の舞台は石器時代であり、多くの化学物質の入手方法が詳しく紹介されているため」と説明。「器用な子どもがいれば、『ドクターストーン』の高エネルギー化学実験を簡単にまねできるかもしれないというリスクがあるため、子どもがもう少し大きくなってから見るべきだと考える保護者もいる」と伝えた。
最後に文章は、「実は『ドクターストーン』の制作のクオリティーは非常に高く、科学以外にも非常に多くの要素が含まれている。制作費はそれほど多くはないが、ファンたちへ送るクオリティーは非常に高く、漫画をほぼ完璧に再現している。科学ものという位置づけだが、『ドクターストーン』の冒険要素は他のアドベンチャー作品に比べて少なくなく、波乱に富んだメリハリのある展開となっている。主人公たちの顔芸もかなり面白い」とした上で、「科学ものが好きな人は無数の長所を探し出すことができ、好きでない人はただ1つの欠点だけで放棄してしまうのだ」と締めくくった。(翻訳・編集/柳朱音)
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