「高齢者向けツアーに潜り込み」が若者の間で話題に―中国

人民網日本語版    2023年5月11日(木) 18時30分

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「高齢者向けツアーに潜り込む」若者が中国で増え、新たな旅行のスタイルとなりつつある。

「高齢者向けツアーに潜り込む」若者が中国で増え、新たな旅行のスタイルとなりつつある。自分の両親と同じくらいの年齢の高齢者と一緒に旅をすると、新たな収穫も少なくないのだという。

朱さん(30)は今年の「メーデー5連休」に楽して旅をしようと、高齢者向けツアーに申し込んだ。朱さんが参加したのは約50人からなる団体のツアーで、彼女のほかは、そのほとんどが両親と同じくらいの年齢の高齢者だったという。

観光スポットに到着するまでの間に、朱さんは高齢者向けツアーの他とは異なる点を発見することになったという。例えば、同じ年齢の人たちで行く旅行は、各自が自分の事だけを考えているため、ほとんど口をきくこともなく、静かだ。一方で、高齢者のツアーでは絶えず楽しそうな笑い声があがっていた。「とても親切なおじさんやおばさんがたくさんいて、『お腹空いているでしょ』などと言っては食べ物やおやつを次々くれた」と話す。

中国における今年のメーデー5連休の最大の特徴は「大混雑」だったが、朱さんの行った観光スポットもとても混雑していたという。ただ、高齢者向けツアーだったため、ゆったりとしたスケジュールとなっており、これまで経験してきたまるで「流れ作業」のような見学とは異なり、周りの風景をじっくりと楽しむことができたのだという。

中国のソーシャルメディアでは、「高齢者向けツアーに潜り込み」がすでに検索のトレンド入りしているものの、実際には最初は間違って高齢者向けツアーに入り込んでしまったという若者がほとんどだったようだ。

タイに行くのは4度目という陳さんが高齢者向けツアーに「潜り込ん」だ際、最初は「異国情緒あふれるタイの旅は高齢者向きではない」と感じたそうだが、旅を続けていくうちに、「生活習慣が若者とやや異なるというだけで、『遊ぶ』ということについては、若者より高齢者の方が長けている」とさえ感じるようになった。海辺に到着すると、高齢者も海に入って遊び、中には若者以上に大はしゃぎするような人もいたからだという。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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